映画音楽のコンサートに行ってきました。
あまり映画を見る方ではないし、映画音楽はよく耳にするし、で今まではあまり興味が湧かなかったのですが、午後のひと時、あまり肩の張らない音楽をゆったりオーケストラで楽しむのもいいかも、とそんな気になって行ってきました。。
コンサートは3つのテーマで構成されていました。
映画とめぐる街というテーマで、最初に演奏されたのが
『サウンド・オブ・ミュージック』メドレー。
アンケートを取ると必ずリクエストに入ってくるのだそうです。
一気に脳内にアルプスの山々の素晴らしい景色が広がります。
次がE.モリコーネ『ニューシネマパラダイス』メインテーマ。
フィギュアスケートではシーズン中、誰かが、あるいはどの一組かがこの曲を使う様な気がするほどなじみのある曲。
H.マンシーニ『ティフアニーで朝食を』からムーン・リバー。
昔、一生懸命、英語の歌詞を覚えました。
M・スタイナー『風と共に去りぬ』からタラのテーマ。
中学生の時だったと思うのですが、わたしまわりのクラスメートの間でこの『風と共に去りぬ』がちょっとしたブームになりました。何度か映画も見ましたし(TVで)少し大人になってから原作も読みました。
最初は物語の中の戦争が何の戦争か、もわかっていませんでした。
あの頃、「クラーク・ゲーブル、すてき」と夢見るように言っていた、おマセな友達はどうしてるかなぁ。
J・ウイリアムス『ハリー・ポッター』からハリーの不思議な世界。
これは見ていません。
次に、映画音楽界の巨匠~坂本龍一&バートバカラック~というテーマ。
お二人とも去年亡くなられていますね。
坂本龍一の映画音楽と言えば『戦場のメリークリスマス』と『ラストエンペラー』。
実は『ラストエンペラー』の方はちゃんと聞いたことがなくて今回、初めて聞きました。
とても美しい音楽だなぁと感じました。
アイスダンスのカナダのカップル、パイパー・ギレス/ポール・ポワリエ組が今シーズンのフリーに使った曲が坂本龍一作曲の映画音楽 「嵐が丘」。
初めて見た時からこのドラマチックなプログラムに魅かれました。その演技を見るたびに曲も美しいなぁと思うようになりました。
世界選手権ではパイポ―組はリズムダンスで3位(ちょっと元気がなかったかな)でしたが、フリーでは堂々1位で総合2位に。
彼らもとても喜んでましたが、私もすごくうれしかったです。
坂本龍一の曲を使って素敵な演技を見せてくれてありがとう、と言いたい気持ち。
バート・バカラックはメドレー。
『明日に向かって撃て』から雨にぬれても。
『アルフィー』
アルフィーは以前、TVでトロンボーンプレイヤーの中川英二郎さんの演奏を聴いてから、とても好きな曲なんですが映画音楽とは知りませんでした。
これはぜひトロンボーンで聞きたい、と思っていたらトロンボーン演奏もしてくれました。
『007/カジノロワイヤル』から恋の面影ともう一曲(曲名が長すぎる)
後は曲名だけ並べます。
映画は題名を見ても私にはピンとこないので。でも、曲はどれも聞いたことがある曲ばかり。
遥かなる影、ニューヨーク・シティ・セレナーデ、ア・ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム。
バート・バカラック、とてもオシャレな曲を作る作曲家でしたね。
最後のテーマがクラシック音楽にゆかりある、映画化された大ヒットミュージカル。
クラシック、G.プッチーニの歌劇『ラ・ボエーム』対するミュージカルJ.ラーソン『RENTO』
『ラ・ボエーム』から私の名前はミミ。『RENTO』からシーズンズ・オブ・ラブ
『ラ・ボエーム』のストーリーは何となく知ってはいるのですがその程度。歌は両方とも初耳。
もう一つが
N.ロータの『ロミオとジュリエット』とL.バーンスタインの『ウエスト・サイド物語』
これは2曲ともやはり良くフィギュアスケートで使われます。
N.ロータの『ロミオとジュリエット』は羽生結弦さんの最初の金メダル、ソチ五輪のフリーでも使われました。
懐かしいな。
『ロミオとジュリエット』は公開された当時映画を見てとても感激しました
主演はオリビア・ハッセーとレナード・ホワイティング。
それまでの映画と違って原作に近い10代の俳優が演じたことが話題になったはず。
とてもみずみずしくて、本当に二人はロミオとジュリエットそのままのように思えました。
オリビア・ハッセーの美しくてかわいかったことと言ったら!!
個人的には学校の授業以外でこの映画のセリフで頭に刻まれた英語表現があります。
「Let me go!」
ロミオじゃなくてマキューシオが言うんですが。
皆が止めるのを振り切ろうとして、行かせてくれ!!…そのあと死んじゃうんだったかな。
そんなこんなで、音楽もとても良く覚えています。
私の世代の人だったらおそらくロミオとジュリエットと聞けばこの二人が思い浮かぶのでは。
そして最後の曲が『ウエスト・サイド物語』からシンフォニックダンス。
マンボ!!と掛け声が入る何ともカッコいい曲ですね。
最後の曲なので構成に力が入ってました。
またフィギュアスケートの話になってしまいますが、この曲で思い出すのがいつかのシーズンの友野一希選手のフリー。
映画と同じ赤いシャツのコスチュームでジョージ・チャキリスと同じ象徴的な振りで踊るところ。
演技を見るたび、毎回、そこを楽しみにしてたことを思い出しました。
あの頃からダンス、キレキレでした。
アンコールで演奏してくれたのは「星に願いを」(映画『ピノキオ』)
これも英語歌詞を覚えた曲のひとつ。
帰り道、頭の中で歌いながら帰りました。