今年も録画してあった映画をお正月あけに見ました。

お正月あたりは何故かあまり見たい番組がなくて、めぼしい番組をそれとなく準備録画

しています。

映画も、あ、これ、見たいと思った映画だ!(でも、見れなかった)というものが何本か
録画してありました。
 
『マスカレードホテル』
これは原作を読みました。
ただし、筋は殆ど忘れてる。誰が犯人だったっけなぁ?てな感じ。
なので、楽しめました。
豪華俳優陣です。
映画化されると聞いた時、ヒロインのイメージが私のイメージとは少し違うかなぁと
思った事を覚えています。
長澤まさみさんよりもう少し硬質な感じを私は受けてました。
このお正月に見た木村拓哉さん主演のドラマ「教場」が面白かったので、キムタク繋がりで
この映画から見ました。
ドラマ「教場」での木村拓哉さんの役作りが、とても良かったです。
木村拓哉さんの新しい世界の扉を開いた、って感じです。
これから、どんな役を演じていくのだろうか、と楽しみです。
やっぱりこの先も、その年齢なりの「いい男」路線で行くんだろうな。
この映画では今までのキムタクではありますが、これはこれでこの人の持ち味。
こういう役は相変わらず似合ってます。
実は私がこの映画で一番気にいったのは、テーマ曲?のワルツ。
ハチャトリアンの「仮面舞踏会」にすごーく似ているけど明らかにメロディが違う。
私はハチャトリアンの「仮面舞踏会」を使った浅田真央さんのプログラムがとても好き
でした。
すごーく似てるけど、明らかに違うこの不思議な曲、「仮面舞踏会」(曲名、知らないけど、
他に考えられない)で、ぐっとこの映画に引きこまれました。
長澤まさみさん(ヒロイン)のセリフにある、
ホテルにくるお客様は皆仮面をかぶっている、ある意味、お客様は仮面舞踏会を
楽しむためにホテルに来ているのかもしれません・・・だから「マスカレードホテル」なのか、
と今頃、悟った次第。
ぜんぜん、本が読めてないですね。
これは恋愛ものというよりバディものっていう感じなのかな…思っていたらラストには
そうでもないようなシーンが・・・。
美男美女の組み合わせではそうしたい気もわからなくはない。
原作はもっとあっさりクールな終わり方だったような記憶があるんだけど、違ったかな。
 
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』

この、煽っているような題名が気になって、当時、見たいなぁと思った映画でした。

主演 レオナルド・デカプリオ、トム・ハンクス

監督 スティーブン・スピルバーグ

面白くないわけが無い、という映画ですね。

題名は「できるもんなら捕まえてみろ」という意味で鬼ごっこの時の掛け声なんだそうで

日本語の「鬼さんこちら」にあたるとウィキペディアにありました。

「鬼さんこちら」にもちょっと揶揄する様なニュアンスがありますね。

英語はストレートだけどこの日本語は中々、味があるんじゃない?と思います。

 

パイロットや医師、弁護士になりすまし偽小切手で巨額を手に入れ、逃げまくる少年?

青年?とそれを追うFBIの捜査官の話。

60年代の実話をもとに作られているそうで、初めての犯行の時は何と、高校生なんですね。

彼はこの高校生であるという事もうまく利用してます。

 

大人(特に老人)は若い学生さんだったら何となく信用しちゃうものね。

 

印象に残るシーンは何といってもこれ。

 

いやぁアメリカ的!!だ。

この美女たちを隠れ蓑にして、空港のいたるところに張り巡らされた、蟻一匹も

逃がさないようなFBIの見張りの中、まんまとプライベートジェット機で逃亡するんですね。

この時、すでに青年は大金持ちになっていたので可能なんです。

プライベートジェット機で逃亡、といえば最近、実際にありましたねぇ。そんな話が。

大きな楽器の箱に隠れていたとニュースで聞いた時は、実際の箱の中を想像してしまい

何だか、滑稽に感じてしまったんですが、してやられた方が、もっと、ま○けで、滑稽ですね。

それに比べると、なんとおしゃれなことでしょう!!

これは実話かな?映画のために作ったシーンかな?

でも、私がFBIの見張りの一人だったら、まちがいなく美人のお姉さんたちより、

パイロットに注目したと思うけど。

60年代ではFBIに女性捜査官はいなかったのでしょう。

もっと驚くのは飛んでいるジェット機の中から逃亡するなんていうシーンもあります。

これは、何故か実話な気がする。

この青年が一番初めに逃亡するのは、両親の離婚の話を聞かされて、父親と暮らすか

母親と暮らすか答えを迫られる場面から。

その後に起こした事件とは大きな落差がある、いじらしく可愛い。

彼は父親を尊敬していて、母親にもう一度戻ってきて欲しいと願い続けていたんです。

 

実際のこの青年は捕らえられて刑に服した後、その知識を生かして詐欺防止のための

会社を設立して大成功をしている、とのこと。

この実話も手伝って痛快な楽しい映画でした。

 

『マイ・インターン』

当時、会社を退職してそんなに時間が経っていなかった私にはこの映画のテーマ、

退職後、暇を持て余していた70代の男性シニアインターン(新入社員)と

ファッション通販サイトで成功を収めている若い女性社長の対立?には

興味をそそられるものがありました。

でも一言でいうと「甘い」ストーリーだった。

ロバート・デ・ニーロ演じるシニアがエレガントで素敵すぎて対立になんてならない。

豊かで人格者で、すべてを持っている。

考え方も柔軟。

奥さんには先立たれ今は一人ですが、新しい恋人までできるんです。

最初はパソコンの使い方に戸惑ったりしてるけど、だんだん女性社長や

他の若い社員もこのナイスシニアに助けられてばかりになっていく。

 

 

確かに、こんなシニアが職場にいてくれたら皆、居心地よく仕事ができそう。

でも、こんなに良くできたシニアは、そうはいないぞ。

もっといろいろあると思うよ・・・とシニアの私は思う。

ま、映画ですからね。

もう少し葛藤があり、どうやって和解していくかみたいなストーリーかな、と思っていた。

当てが外れました。

印象に残ったのはこのシーン。

パブでお酒を飲み過ぎた若い女性社長が、このシニアインターンと同期の若いインターン達

に「男の子たち」とよびかける。

「男の子たちなんて失礼ね、男性というべきかしら。でも、今はあまり聞かないわね」

「私たち(女性)には皆、気を使ってる、その陰で男の子達は置き去り」

「今は女性たちガンバレの時代なのかもね」

「男はいつからこんなに男の子になっちゃったの?クラークゲーブルやハリソンフォードは

どこへ?」

そして、ナイスシニアに向かって「あなたは古いタイプね」

殆ど、うろ覚えですがこんな感じでした。

 

うーん、これはシニア男性にエールを送る映画なのか?

そういえば、私の若い頃、50代の女性社員を「女の子」呼ばわりしていたおじさんが

いたっけなぁ。

しかし、すでに1979年には作詞家、阿久悠さんはジュリー(沢田研二)にこんな歌詞を

書いています。

 

ボギー(ハンフリーボガードのこと)、ボギー

あんたの時代は良かった

男がピカピカの気障でいられた

(カサブランカダンディ)

 

ホントに男はいつから男の子になっちゃったんでしょうね。

 

『ボヘミアン・ラプソディ』

社会現象になった映画ですね。

NHKのニュースでも取り上げられ、若いニュースキャスターも興奮気味に「すごく良かった」

などと言っていた記憶があります。

私も、ぜひ見たい!と思っていたのですが、なかなか時間の都合が付けられず

あきらめることとなってしまいました。

あれほど皆が熱狂したのはやはり映画全体を通して流れるクイーンの音楽の

せいでしょうね。

フレイデイ・マーキュリーのみならずメンバー全員のなんという才能だろうか。

不世出のバンド。そして不世出のボーカル。

フレイデイ・マーキュリー、若すぎる死だった。

 

かつて恋人で、別れる事になってしまった今もかけがえのない大切な人が住んでいた部屋。

主の去った暗い窓を見上げながらそこに電話かけたり、電気を付けたり消したりして合図を

おくるフレイディの姿。

いじらしくも深い孤独が伝わってくる、胸が痛くなるような印象に残るシーンでした。

 

ラストの「ライブ・エイド」のシーンは圧巻。

詳細に再現されているといいます。

やっぱり大画面でみたかったなー。

エンドロールに実物のフレイディマーキュリーの映像が流れるけど、あれ、これ、

映画の俳優さん?じゃないよね…と思ってしまった。

それほど似てきました。

実際はそれほど似ていないはずなのに。

今も、頭の中に時折、クイーンの音楽が流れます。

 

(写真は感謝してお借りしています)