ニシキの自叙伝「少年タイムカプセル」は、

いや本当に凄い本(内容)だと思いました。


昨年11月の購入時には、「はじめに」の数ページだけ読んで、「ニシキだから」こんな感じで軽快な、笑いを伴う雰囲気で進むのだろうと勝手に思ってました。

あれから、年内は松潤の「どうする家康」を繰り返し観たり、それで創作サイトで感想?を吐き出したり、その内に松潤の写真集だ展覧会だと、そちらに気持ちと行動が行ってました。

なのでちょっとづつしか読んで無くて、やっと最近読み終えました。


ニシキファンに為ったのは、1998年の長野オリンピックで、少年隊が久しぶりに「3人揃って」テレビに出てたから、昔はファンでは無かったけど、同年代の少年隊に「凄い!まだ頑張ってる!」と、勝手に親近感を持ちました。

ニシキの、歌、踊り、喋りの、その三拍子揃った魅力と、人物への愛おしさを、私はその時にやっと理解したのでした。

その時からの、

「ニシキだから」と云う、「私のイメージ」も浅はかだったなあと、今更反省してます。

とにかく内容が濃いと云うか、思ってた何倍もジャニーさん、メリーさん、ニシキや先輩タレントの方々、当時の作詞や作曲家等の業界人の方々は、日本のエンターテイメントに心血を注いで来た時代だったと云う事が、真面目に語られた内容でした。


私みたいな素人が理解不十分な、歌、ダンス等、アーティスティックな知識や、日米のエンタメの歴史等も語られてて、

これはぜひ事務所の後輩の人達にも読んで貰いたいなあと思いました。

いや既に読んでる人は沢山居ますよね?

まあもしかしたら、ずっとニシキ、ジャニーズを見て来た方々は、知ってる事が沢山有るかも知れませんが、中途半端な時期から、とにかく表舞台のニシキを観る事しか知ら無かった私には、ニシキ像もアップデートされました。

そして、私は意外とニシキは、演出家と云う物作りが好きで、もうダンスや歌は余りやりたいと思って無いと、これまた勝手に思い込んでたのですが、そんな事は無く、

「歩くように」踊るダンスを、これからの年代にやって行けたらと思ってる事が嬉しかったです。

正に、全員40代に為った嵐にも、そう云う風に今迄の、自分が自分で習得したダンスや歌を、自分らしく継続して欲しいと思ってます。


ニシキと松潤に惹かれたポイントは同じで、華やかなビジュアルなのに、自虐的な所を感じ、ダンスが「観てる人の為」に踊ってる人だなあと云う所。

それは前にblogでも呟いたし、本の中でニシキも言ってるけど、私は勿論素人だけど、「そう云う想いで踊ってる人」と感じたのは、ちゃんと本人の気持ちを受け取れて良かったと思いました。

ダンスは、着せられる(振り付け)が終わったら、自分で着こなす事を大切にしてると。

細かい所も紹介したいし語りたいけど、

是非、

若い人等にも読んで貰いたい「価値の有る言葉(経験)」が沢山ちりばめられる事と、

事務所がまだまだ発展途上の頃に鍛えられ、そして常に新しい事やこだわりを持ち続ける、ニシキ(や松潤)みたいな人が、次世代の事務所をまとめて欲しかったと云う事と、

少年隊以前、以後の長きに渡り、関わった人達の想いや実際の業績(曲や映像等)を、これからも大切に継承して欲しいと云う事と、

少年隊のプレゾンのDVDセットを、買っておくべきだった!

と、読後は強く感じました!

(あの受注注文の時には、ビデオは全部持ってるし、あの金額(破格に安かったのに)の自由に為るお金がちょっと無かったので、申し込みを躊躇してしまいました!)