嵐ファン必見?嵐キッズ -3ページ目

1-59 離婚計画

「、、ふふふっ、、ねぇ、私もそろそろいい年になってきたのょ

、、どうなっているのの、うちのマミーも心配しているし、、」

と伊勢の右耳のイヤホンから流れてくる女の声だった。

これは依頼者である和木優子の夫の浮気調査をしたときのものだった。

夫と浮気相手の女性が伊豆高原のペンション泊まり、

そのペンションの外にたまたま特設されていた露天風呂に

二人が入ったときのものだった。

そのとき伊勢はその露天風呂に忍び足で近づき、

持っていた自分の録音機を近くに置いてみたのだった。

それまでに、ペンションへの二人の出入りなどによる浮気の証拠画像は

すでにとれていたし、露天風呂へ二人が入ったものも

撮れているので浮気証拠としてはすでに充分だった。

だからこの録音したものは編集せず録音機からCDにダイレクトに

ダビングし、参考資料として依頼者の優子に渡したものだったのである。

{これが、そうか、、、}と伊勢はビデオカメラをチェックしながら、

録音されていたものを耳に流していたところ、、

男と女の声が耳に流れているのだった。

「わかっているよ、、、、、、そりゃあ、少しずつやってるよ、、、、

もう少し時間をかけなきゃな、、だいぶ会話が少なくなってきたし

、、険悪というところまではいっていないが、まあ、それに

近くなるときもある、、、はっきりした傷をつけちゃあ、

俺のほうがまずくなるから、ほどほどにやっているんだけどね、、、、」

「悪ねぇ、、、、」

「何を言っているんだ、、でもだいぶやっているつもりだが、

、、けど優子の奴、結構、忍耐強いんだ、、むずかしいところだよ、

うまくやらないといけないしな、、」

「どのくらいかかりそうなの?」

「あいつが真剣に離婚を考え出すまではもう少しかかるかもしれん、

自然にやらなけりゃあ、ならんしな、そこが難しいところなんだ」

「よくそんなこと考えられるわね、、、、まさか私にもそんな痛いことしないでしょうね?」

「馬鹿を言え、お前と俺のためじゃあないか、それよりお前のほう、金の工面は大丈夫か?」

「何とかするわ、、、、、、」

「、、親御さんはどうなんだ?」

「もちろん、かわいい娘のためだもん、理由はなんとでもなるわ」

バシャーッ、バシャーツ、、、ときどき湯を使っている音が聞こえる。

ペンションの外に特設された貸切の露天風呂なので、

彼らが使っている時間は誰も入れないことになっていて、

安心して楽しめるのである。

「、、、いゃあぁん、、、スケベ、、、、あとで、、、」

依頼者の優子は夫が浮気をしていることはうすうす感じて

浮気調査を依頼したのだが、、、

{優子は、まさか夫が平日に浮気をしていたとは思いもしなかっただろうし、うすうす感じてはいてもしぐさや動きを見ればショックを受けたことだろう。しかしそれよりももっと衝撃的なのは、この録音されていたものだったのだ}と伊勢は思いながら、その由々しき内容を何度か聞きなおした。
{ これを優子は聞いている。、、、しかし、、私に何もいわなかった。

いや、まてよ、そういえば、この調査報告書を渡した数日後、、、 }





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1-58 、、、ふふふっ

機内は空席がほとんどなく、旅行者の男女やビジネスマン、シンガポールへ向かう

日本人や各国の乗客が、くつろいだ雰囲気でフライトを続けている。

伊勢はこのフライトしている時間を利用して、資料の整理を終えた。

次に機器の準備をしておくことにした。準備といっても持ち込んだ

ビデオカメラのチェックや録音機の録音済みのものを保存、消去などを

して整理しておくのである。伊勢は手元においた録音機のスイッチを

入り切りしながら耳に流している。人の話や音を紙に記載しようとすれば

抱えきれないほどのページ数になるものをこんなちぃちゃな録音機で

簡単に録音できるというのは、考えてみれば不思議なものである。

しかも機器は年々、進化を続けている。

人間が作っているいろいろな機器が進歩を続け、生活も

便利になっているはずなのに、人の心理は進歩していない

ように感じられるのはなぜだろうかとふと思った。

それにインターネットが日常の生活に浸透し、

人間同士のコミュニケーションは国内だけでなく

世界中に広まっているが、言葉や慣習などが違う国々の人たちと

通信を利用して、互いにコミュニケーションをとろうと

するのには、楽しいし有意義な面がある一方、

逆に危険性が高まることにもつながっている。

翻訳機能の充実して言葉の壁が少しずつ低くなって

くればくるほど互いのコミュニケーションが、

うまくとれているだろうという思い込みや意識の隙間を

利用した犯罪が発生することは目に見えているのである。

それに手軽に海外に行けるようになった日本人が、

知らないままに危険な地域を行き来して突然、

犯罪に巻き込まれることも増えている。

行方不明になっている早苗がある程度、英語を

流暢に話せ、海外の事情に明るいほうとはいえ、

日本人女性を見たら、近づいてくる危険な人物も

いるかもしれない。早苗が所持している携帯電話が

いつまでも通じないのは、異常事態の可能性が高いことを

示している。隣で眠っている早苗の父は、娘が今、

どういうことになっているのか深刻な気分に違いない。

そんなことを考えていると、「、、、ふふふっ、、、」と

聞こえてきた。

{誰?、、、}と伊勢は振り向いた。



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1-57 シンガポールへ向かう

依頼された翌々日、探偵の伊勢は早苗の父である

地井敬介とともに娘の早苗の消息を探すべく

シンガポールへ向けて飛び立つことになった。

機上になった二人の話が一段落したあと、

伊勢はどっぷりと座席に深く座り、思いにふけっている。

先ほどまでの敬介の話を思い出していた。

「そうですね。あの子はどちらかというと

小さいころからおとなしいほうでしたが、

こうと決めたらなかなか引かないたちでした。

友達は多くもなく少なくもないと思いますが、

中でも和木優子さんとはとてもよくしていただいて

いるようです。娘の勤務先のことはよくわからないのですが、

忙しくて帰りが遅くなるというので、

昨年、実家を出て一人住まいを始めたのです。一

人住まいも仕事もストレスというよりは楽しんでいる

感じがしていました」

「早苗さんが誰かに恨まれるようなことなかったでしょうか?」

「まったく感じられることはないのです。

それは家内もそう言っています。まして海外ですからね」

「最近の早苗さんとお話されたのはいつごろですか?」

「そうですね。一ヶ月前くらいの間隔で電話をくれますが、

先日くれたときは私とは少ししか話ができませんでしたが、

妻のほうとはしばらく話をしておりました」

「どんな様子でした?」

「そうですね、親子といっても女同士ですからね。

くだらない話をしていたようで楽しそうで、

悩みとかはないような感じでした。

ですので早苗の消息がわからないということの理由か、

私たち家族の誰にも思い浮かばないのです」

「早苗さんは嵐のグッズを集められていたようですね?」

「いえ、私は嵐というのはあまり知らないのです。

家内は知っていて、誰それはかわいいとか、

誰と誰が仲がいいとか、この間も電話で楽しそうに

話はしていましたね」

「早苗さんが仕事でシンガポールへ行くことは

ご存知なかったのですよね?」

「えぇ、まったく誰も知らなかったのです」

「奥さんもですか?」

「そうなんです。家内にも話していなかったようです。

仕事で行くからだったからでしょうか?」

「ふぅ、、む」



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1-56 杉浦と早苗

薄目を開けた杉浦は早苗の細い腕に反応する。

「お水でいいんでしょう?」

早苗は両膝をベッドにつきながら杉浦の背中を抱くようにして支え、

右手に持ったグラスを杉浦の口へともっていく。

「どうぞ」という早苗の言葉に杉浦は素直に応えた。

早苗がグラスを傾け、ゆるやかに口元から水を流し込もうと

したのだが、杉浦は右手を伸ばして早苗の手にかぶせるようにして

ぐいぐいと飲みだした。飲み終わると「ふぅ~~っ、」と

息を吹きだしながら半目を開けた。

「、、、どう、おいしかった?もう少し飲む?」

その早苗の抑揚のある声に杉浦は無言のまま首をゆっくりと振る。

早苗は杉浦の背中側を支えていた左腕を離し、左膝をずらそうとしたが、いつのまにか杉浦の右手が早苗のふくらはぎ側を押さえ、じっとしている。飲んだ冷たい水が杉浦の喉の渇きを潤おし、背中側からは柔らかく張りのある感触が脳髄を熱くした。杉浦はおもむろに向き直ると両手で早苗のウェストを抱きしめた。

早苗は「ちょっと、、」と振り切るようにして持っているグラスをベッドのサイドテーブルにこつんと置いた。杉浦は待ちきれない子供のようにふたたび早苗の背中側から抱きしめた。

「まぁ、酔いつぶれていたと思っていたのに、、、」と早苗は呟きながらじっとしている。

早苗も少しほろ酔いだった。薄暗い部屋に言いようのない感覚を覚え、目の前の泥酔した男をいかようにもできそうだという思いがいままでになく大胆にさせた。

「あらあら、どうしたの、、、」と言って向き直り、大きな杉浦の上半身を小さな早苗が抱きしめた。

杉浦はうっすらと目を開ける。目に映る女が優子ではなく早苗だということはわかっている、、

しかし、、、この甘い香り、、、。

男は求め、女は求め合うような長いキスだった。

窓の外、、、蒸し暑い夜風が、、、木々の葉を小さく揺らせている。



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1-54 恋の壁

後ろ側にあるベッドで杉浦は眠っている。

したたかに飲んだウィスキーのせいで、ときどき胸を膨らませている。

金曜日の夜でもこのMホテルには空室があった。

早苗は居酒屋を出たあと杉浦と別れてもよかったのだが、もう少し付き合ってほしいという杉浦の申し出に従ってしまった。

見た目には頑丈で酒に強そうに見えた杉浦だったが、飲むピッチが早かったのか過ぎてしまった。杉浦は倒れるということではないが、足元が危ないのでほっておくわけにもいかず、早苗は世話をすることになってしまった。といっても杉浦の自宅まで送るというわけにもいかないので、結果的にホテルの空室を求めたのだが、禁煙室があったので、この部屋にしたのである。

いま早苗はこのMホテルの17階の部屋から池袋の夜景を眺めている。

窓から映る夜の街並みを眺めていると遠くまで点々と続く灯りたちが、まるで寄り添う人々のようにも見えた。その数々が人の煩悩といえなくもない。早苗もいままでに恋の一つや二つは経験したし、現在も付き合いをしている人もいる。ただそれだけが生活ではなく、家族があり、仕事があり、そのほかの時間もあって自分の思うようにいくことばかりではない。グロッキーになっている杉浦は、自分の目の前に立ちはだかる壁に阻まれて前に進めないでいる。優子が結婚していたことを受け入れがたいのである。しかしはその壁は当然あるところにあるだけのことなので壊すことはできず、おそらく受け入れるか迂回して通り過ぎることぐらいなのかもしれない。

{もし私だったら、、、}と早苗は思い浮かべていた、、、、。

人は誰でもふとしたことで思いがけない方向へと進むことがある。

早苗は今夜、優子と飲むのだろうと思っていた。まさか杉浦と飲むとは思ってもみなかった。
ただ相談にのってあげるだけだという軽い気持ちのまま居酒屋からこのMホテルにいるのである。行きがかり上だったが、杉浦はグロッキーになってしまったし、この部屋まで送ってきたのだから、もうこれでいつでも帰れるという融通さが、早苗をこの部屋に留まらせているのだった。



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1-53 想い

「甘すぎたんです」

「あんまり飲みすぎてはだめよ、、」と心配そうに杉浦の横顔を覗き込む。

「大丈夫です、、、」

「思い込みだったのね」

「馬鹿だったんです、、、、あぁ、、、なんて、、、」と言いながらグラスを見つめている。

「あなたは馬鹿じゃないわよ、、、立派なものだと思うわ、、そんなふうにいつまでも一人の女性を想
い続けている男性って、なかなかいないものよ、、、少なくとも私はそんな人とお付き合いしたことがないわ、、」そう言いながらら、ワイングラスをぐっと傾けた。甘く苦い、その香りの息吹が喉を通って胃を暖かくしている。
まばらだったこのスカイラウンジにもお客が増えてきたのか、ときに嬌声と騒がしさが出てきている。薄明るい照明の中にいる杉浦と早苗は恋人同士のようにも見えるかもしれない。

「これから、どうしたら、、、」

「私にはわからないわ、、今は、、」

「、、今は?、、、」

「、、だってそうでしょう?彼女、旦那さんも子供もいるのよ」

突き放すように言ってはみたものの心情は少しずつ変化している。早苗も恋の一つや二つは経験しているのだが、杉浦のような男性は初めてなのである。

「でも前に進むしかないじやない」

「えっ、、、?」

「いや、優子のことじゃないの。これからのあなたのこと」

「そんなこと考えられない」

「でしょうね。今日の今日ではね。冷たい言い方かもしれないけれど」

「、、、、」

でもいつかは、、そういうわけにはいかないと思うの」

「、、、、」

「それに思い通りにならないのはあなただけじゃあないのよ」

杉浦は、うつむき加減の顔を上げた。


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1-52 想い



杉浦の胸中にまざまざと嵐が渦巻いた。

それは厳然たる事実だった。

優子は結婚しているというのである。しかも子供が一人。

早苗としては杉浦が優子にただならぬ想いをよせていたことを今日、知ったばかりだが、最初に言っておいたほうがいいと考えたのである。

杉浦の目はうつろで長い時間、言葉が出なかった。早苗は一人で黙々と飲んだ。そんな二人だから、その様子をまわりのお客がちらりちらりと気にすることになる。早苗はいたたまれなくなって、杉浦を促し店を出ることにした。

早苗としてはここで別れを告げるつもりだったが「もう少し話をさせてください」という杉浦の悲痛な言葉に「じゃあ、もう一軒だけね」とつい従うことにした。ただ早苗としては特別に話をすることはないのだけれど、10年以上も一人の女性を思い続けていた杉浦の様子を見ているとなんとなくほっておけないような気がしたのである。

二人はそれほど遠くないMホテル内の最上階にあるBar「スカイラウンジ」に入ることにした。店内に入るとサラリーマンやOLたちの笑い声が聞こえ、その間を縫うようにモダンジャズの音色が流れていて、おだやかに時は流れていた。

「少し食べたほうがいいわ」

と早苗はつまみと赤ワインを、杉浦はウィスキーのダブルを注文した。杉浦は元気なさそうにしていたが、ウィスキーグラスがテーブルに届くとグラス半分ほど一気に飲み「フーッ」と息を吐いた。

「やっぱり縁というしかないわね」

「えぇ、、」

「10年も経つのね」

「その間、私が何もしていなかった」

「、、、、」斜め向かいに座っている早苗は右手に持ったワイングラスをゆっくりとまわしている。

杉浦には10年ぶりに会った優子と早苗が少しも所帯じみた感じがしなかったのである。それに「久我さん」と声をかけたとき、「どうして私の名を」と優子は返事をしてくれたではないか。しかしそれは杉浦の思い込みで、しかも子供までいるというのである。

杉浦は何度かダブルのお代わりを注文している。

「今思うと、、、」



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1-51 杉浦と早苗

「それもツアー当選したらの話ね」

「そう、ツアーに外れた場合、他でチケットを手にいれなければならないし、航空券とホテルの手配もしなければならないけれど日にちがあまりないのよ」

「そうね、悪いけど私のほうは行くかどうか明日までに返事をするわ」

「うん、わかった。無理しないでね」

しばらくの間、そんな早苗と優子を遠くから眺めていたのだが、急に優子一人、店を出て行ってしまったのでうろたえた。どうしたらいいのかわからなくなった。早苗はそのまま座って携帯電話を操作している。杉浦にとっては想定外のことだった。たとえこの場で杉浦が直接、優子に想いを伝えることはできなくても早苗が杉浦のために何かと気を使ってくれると思っていたのだが、優子がいなくなったことで気をもんだ。杉浦が早苗に尋ねてみると優子は急用ができて先に帰ってしまったというのだった。それならば、この機会に早苗に伝えておきたいことがあった。早苗は先週までの忙しい日々が一段落していたし、優子との予定を入れいたのが空くことになったので、杉浦の外での待ち合わせの申し出に「いいですよ」と軽い気持ちで了解をした。早苗は杉浦と約束してウファを出た。
杉浦は仕事を早めに切り上げるように手配したあとウファを出て、待ち合わせの場所に向かった。約束の場所は駅近くの居酒屋にしていた。もうすでに夜になっていたし、喫茶店というよりも居酒屋で軽い食事でもと杉浦は誘ったのである。杉浦が店に入ると早苗はまだきていなかった。駅近くのこともあり、ぞくぞくとお客が入ってきつつあった。
杉浦が注文をしていると早苗が入ってきた。杉浦はすっくと立ち上がり、早苗を迎え入れた。

「すみません。時間をつくっていただいて」

「いいぇ、ちょうどいい機会かもしれませんよね」

「あ、はい。もう少し話をさせていただきたいと思いまして、、」

「杉浦さんのお話を聞かせていただいいてびっくりしましたわ」

「はぁ、、、」

「でも今日は優子に何も話すことはできなかったんですよ」

まずはテーブルに置かれたビールで乾杯をすることにした。

しかしこのあと衝撃的なことを聞くことになる。




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4月8日に投稿したなう

1-50 嵐の集い

早苗は入店してきた優子に向かって手を振った。

杉浦は擦れ違いに優子に会釈をして早苗のテーブルから遠ざかった。

優子は「あ~、暑いわね、今日も、、、」と言いながら早苗の向かい側に立ち

「それでね、今日は悪いんだけど少し早めに帰ることにするわ。あの調査結果がでたのよ。帰って資料を見ようと思うの」

「わかった。でも少しの間、お茶ぐらいいいじゃない?」

「そうね、、すみませんトマトジュースをお願いします」と優子は通りがかったウェイトレスに注文した。

「で思わしくない結果がでたってことね」

「そう、、、」

「困ったわね、、、」

「それであなたのほう、嵐のコンサートの予定は決まったらしいわね」

「そうなのよ。でもそんな話をしてもしようがないわね」

「うぅん、少し話してよ」

8月下旬に突然、ジャニーズ事務所は、嵐の台北、ソウル、上海でコンサートを開催するという発表をした。そして嵐の会員からオフィシャルツアーの参加希望者を募り、その抽選が9月中旬という短さであり、10月上旬には最初の台湾の台北コンサートを開催するというのだから、まさに早業だった。それに台北、ソウル、上海公演までの日にちが、あまりないのが頭痛の種だった。

「まずはオフィシャルツアーに選ばれるかよねぇ、、」と優子が水を向けると。

「やっぱり嵐の会員数はうなぎのぼりに増えているらしいわ」

「半端な数ではないから、2年前の海外ツアーとはまったく違うということね。そのころの海外ツアーに申し込んだ人のほとんどが参加OKだったらしいけど、、」

「そうなのよ。ツアーの人たちには現地での嵐主催の集いも開かれて握手なんかもできたらしいのよ」

「だけど今回は難しいということ?」

「もしかするとおいしくないかも?」

「それでも何か楽しいことが待っている?」

「でしようね。古いファンを大切にするって聞いたことがあるしね。ツアーに参加すると何がしかの楽
しみがあるし、、」



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