自宅で時々焼肉をしますが、せっかくの新築なので先人の知恵をお借りしてうちでも排煙器をDIYしてみました。ダイニングテーブルの上部で吸った煙を、排気ダクトを通してコンロ上の換気扇で吸っています。煙をぐんぐん吸ってくれます。料理用バットを傘にしていますが、照明の影になるとせっかくの焼肉が台無しなので、バットの周囲にLEDライトも付けました。

 

料理用バットに排気ダクトを固定し、チェーンで天井からぶら下げています。

 

照明のダクトレールにフックを付けて、チェーンを引っ掛けます。

 

 

まずは主な材料から。

<材料>

  • 料理用バット・・・ホットプレートに合う大きなものをということで、40cm×29cm で、かつ深めのものを選びました。深さ6.6cm、1,000円ちょっとで買いました。

       8枚取というサイズです。8という数字は材料のアルミ板を何枚に分けたかで決まるようです。写真の四つ切、八つ切りと同じですね。

  • ダクトホース・・・アルミダクトとかアルミフレキとかそういう商品名のもの。直径10cmで長さ1.5mくらいに縮んだ状態でホームセンターで売られていて、伸ばすと4m近くになります。これも1,000円くらい。こんな感じで曲げると形状が維持されます。結構扱いづらいです。

 

  • 定着カラー・・・名前から想像付きませんが、ダクトホースを固定する器具です。ダクトホースの両端に付けるため、2つ必要です。ホームセンターで1個330円でした。
  • ベニヤ板・・・換気扇側にダクトホースを取り付けるのに使用。厚さ8mmぐらいのベニヤの端切れが150円ぐらいで売っていて、サイズもちょうどだったので買いました。少し厚すぎてはまらなかったのでベニヤで削っています。アクリル板などでも可です。
  • その他の材料は下のほうにまとめます。
換気扇側はこうなっています。ベニヤ板に穴を開けて定着カラーを通します。もともとは黒い固定具で換気扇のフィルタが固定されていました。
 
こちらが付け替える前の様子。
 
フィルタを外すとファンがむき出しになります。
 
ファンの位置にあわせてベニヤに直径10cmの穴を開け、定着カラーを通します。穴の位置ちょっとズレてるけど。。
定着カラーとベニヤはネジで固定することも考えましたが、穴のサイズさえ間違えなければグラグラすることもなかったので差し込むだけにしました。
 
 
ではバットの加工へ。
中央に直径10cmの穴を開けます。サークルカッターという、コンパスとカッターが一緒になったような工具を買うことも考えましたが、1,000円ぐらいの安物を買ってもうまく開けられるかわからなかったのと、アルミを切ると1回で刃がダメになりそうだったので、電動ドリルでちまちまと穴を開けてくり抜くことにしました。
 
穴がきれいに開きました。アルミが薄いので穴を開けている最中はボコボコに凹みますが、最終的に定着カラーを固定するとまっすぐになります。
 
定着カラーを通します。
 
反対側から見た様子。
 
ダクトホースの両端を定着カラーに差し込めばOKです。ただ、換気扇側のフィルタは外しているので、もし誤ってティッシュなどを吸い込むとフィルタに巻き込まれて大変なことになりそうです。そこで、バット側に金網のフィルタを取り付けることにしました。
 
採用したのはこれ。100均のふるいです。これに付いている金網を取り外して使います。写真はすでに網を取り外した状態ですが。
 
金網を定着カラーにあわせて折り曲げ、不要な部分をハサミでカットします。
 
こんな感じで折りグセが付きます。
 
金網を定着カラーに巻き込んだ状態でバットに差し込みます。こういう感じです。
 
定着カラーとバットに穴を4箇所開け、金網を巻き込んだまま3mmのビスで固定しました。ワッシャを通しているので金網もちゃんと押さえつけられています。
 
上側から見たところ。
 
 
続いてバットを天井からぶら下げるための加工です。家にあった三角カンを先ほどと同じ3mmのビスで固定しました。バットの角に4箇所付けています。三角カンは100均でも売っています。
 
チェーンは長さ1mのものを100均で4つ買いました。
 
チェーンはペンチで簡単に開け締めできるのでチェーン#1のちょうど真ん中にチェーン#2の端を取り付けます。
続いてチェーン#1の両端を一度ペンチで開いて2箇所の三角カンに取り付けます。これを2セット作るのでチェーンは計4本必要です。
うちの照明はダクトレール+スポットライトなので、レールにフックを取り付けて、ここにチェーンを引っ掛けました。耐荷重の範囲内でぶら下げるので問題ありません。チェーンにしたのは、引っ掛ける位置を変えて長さ調節できるようにするためです。安く済ませるのであればビニールひもでも充分ですね。
 
ライティングレール用のフックはこれを使いました。

 

さてここで問題発生。この状態で一度ダクトホースを繋いでみましたが、なんとダクトホースの重みでバットが水平になりませんでした。これは痛い。。

 

結局、ダクトホースの真ん中あたりをビニールひもで引っ張り上げて、壁の上のほうに取り付けたフックからぶら下げてやることで、なんとか水平にできました。ダクトホースが扱いづらいと書いたのはこの点です。

ダクトホースが目線に近いところを這っているのも見栄えがいいものではないので、上のほうで固定して、見た目も多少スッキリしました。

 

最後に照明です。これ実は重要。

せっかくの焼肉が、バットの影で暗くなると台無しです。バットの周囲に照明を付けて食卓を照らすことにしました。これはやってよかった!

照らす方法はいろいろ考えました。クリップライトをバットに挟付けてテーブルを照らすことも考えましたが、軽くて手頃なライトが無かったり、どうせなら電池交換したくなかったり、見栄えにもこだわりたかったりと考えた結果、USB給電のシールタイプのLEDに思い至りました。

 

こんなやつです。USBで給電すると一斉に光ります。両面テープが付いていて貼り付けることができます。必要な長さに切って使います。

長さはバットの周囲に合わせますが、1mでは足りないので2mのものを買いました。天井のスポットライトの色とあわせて電球色です。

 

Amazonで買うならこういうものですが、Aliexpressで中国から買うと送料無料で200円ほどで買えました。3~4週間かかることもありますが安いのでよく使っています。実は今回使ったビスやナットなどもここで買っています。

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このテープライトを下向けに取り付けたいのですが、バットには真下を照らすように貼れる場所がありません。考えたのはこれ。100均のPPシートです。バットのサイズよりひと回り大きいものです。

 

バットにスポッとかぶさるサイズにカットします。

 

かぶせるとこのようにバットの縁の部分に引っかかってくれます。

 

これにテープライトを貼り付けて完成です。角は無理やり折り曲げました。

 

点灯させてみます。結構明るい!

 

天井のレールにコンセントを取り付け、USB延長ケーブルを使ってLEDライトに給電します。ダクトレールでよかった。

 

明るい状態で煙も気にせず焼肉を楽しめるようになりました。

 

さて、材料をまとめます。材料費4,000円くらい。

  • 料理用バット・・・8枚取(40cm×29cm)
  • ダクトホース・・・直径10cm
  • 定着カラー・・・直径10cm用を2個
  • ベニヤ板・・・換気扇のフィルタサイズに合わせたもの
  • 金網・・・100均のふるいから取り外して使用
  • 三角カン・・・4個
  • ビス、ワッシャ、ナット・・・3mmのもの
  • チェーン・・・100均で1mのものを4本
  • ライティングレール用フック・・・2個
  • LEDテープライト・・・2m
  • PPシート・・・バットのサイズより大きなものを1枚、100均。
  • ライティングレール用抜止コンセント・・・テープライトへの給電用
  • USBアダプタ・・・1個
  • USB延長ケーブル・・・1本