潤のこと見下ろすのすごい久しぶりな気がする。
今日あったことが濃すぎて何ヶ月もこんなことしてないみたいな感覚。

「………しないの?」
まだ余裕の目で俺のこと見ちゃってさ。

「…目、閉じて」
潤が好きな俺の声。
いつもより低めの、息を多めに含んだやつ。
ニノとしてたら聴けないよ?こんな声。

潤は照れたのを誤魔化すように小さく笑って視線を下ろした。
……これは俺の好きな表情。
長い睫毛が静かにおりてく感じ。
色っぽくて身震いする。


唇を合わせて…隙間から舌を差し込んだ。

舌先が触れて。
根元から掬うように絡めて吸い付いて。
時折喉の奥から我慢できないみたいな声が漏れる。

「は、」
シャツを捲ろうとくびれに手が触れただけで潤は変な声を出す。
「…感じすぎ」
こういうのが好きなのも知ってるよ。
俺は冷静なのに自分だけ感じちゃって羞恥心煽られるってやつ。
「っ、違うよ翔くんの手が冷たいから…」
そういうの含めてかーわい。

敏感な部分に唇を押し当てて、粒だけ舌先で転がす。
「…ぁ、ん……」
すぐにそれは硬くなって潤の腰ももぞもぞと動き出した。
「下、触って欲しいね?」
リネンの柔らかい素材のパンツだからかなり主張し始めてて。
「や…言わせんな…って」
「ふははっ可愛い。体は正直だね、っつってね」
「昭和のエロ小説かよ」

付き合いも長くなると甘い会話なんてしなくなるけどそれもいいよね。

……もし。
もしもあのまま俺(ニノ)が相葉くん(潤)としてたらどんな感じになってたんだろ。

………

……

…なんてウソウソ。興味ありません!

「なに?他に考え事してんの?こんなときに?」
「してないしてない!久しぶりの潤えろいなーって思っただけ」
「なんだよそれ。翔くんもさっさと脱ぎなよもう」

ムードと称した無駄な時間がないのも長い付き合いの賜物かな、なんて。
今日くらいはあった方がいい気もするけど。

ばさりと服をベッドの下に脱ぎ捨てて…

「舐 めて」

してもらえると思ってた潤は一瞬目を丸くした。