「…するの?」
「そんな毎日サルみたいにしねぇよ」
タオルで髪を乱暴にわしゃわしゃと拭きながら潤くんはペットボトルに手を伸ばした。

「したかったらするけど」
ニヤニヤしながら水を飲もうとする潤くんに恥ずかしくなって───
「…サルじゃないからしなくていい」

ぷいと視線を外して、それならちゃんと髪でも乾かして来ようと
今は大野さんが風呂の準備をしているであろう洗面所に向かおうとする。
…と。
「かっわっいいな〜」
後ろからいつもより高い潤くんの声。
振り向くとめっちゃ嬉しそう。

「なによ」
「したいの?したいんだよねぇ?ニノほんっと可愛いわ」
笑いを噛み殺しながらペットボトルの蓋をしめてる。

「したくないよ聞いただけだよ」
「うんうんベッド行こうか俺のかわいこちゃん」
「完全にバカにしてるでしょ」
「してないよ」
ぐいぐいと肩を抱いてベッドルームに連れて行かれる。

「ねぇほんと俺別に…」
「うんうんじゃあ手ぇ繋いで寝よっか」
だって俺が風呂から出るの待っててくれたんだもんね、って潤くんはいそいそとベッドに入ってく。
そんで満面の笑みでおいでおいでするんだ。

「…だけ?」
そんな顔見てたらさ。
「ん?」
別に元々そんなつもりじゃなかったけどえっちな気分なんてどっか行くよ。

「手、繋ぐだけ?」
「えっやっぱ下も繋がりたい!?」
「ちげぇよ!」

呆れたフリしてベッドに潜り込んで。

「じゃ何するのよ〜」
「大野さんが来たら出来ないやつ」
「へ?なに?」
まるで分かってないアホ面に軽くキスをした。

「…っ、え、何!?別に智いてもそんなん」
顔真っ赤にしてこの人意外と純情なのね。

「出来ないよ。妬いちゃうもん」
「智が?なんでよ」

あなたは知らなくていいんだよ。

「知らないけど」
「は?意味わかんな…」
「いいからキス。しよ」

大野さんはあなたの愛も俺のこともを独り占めしたいんだよ。














☆昨夜地味〜に昔の下書きを整理してたら
うっかり途中でボツにしていたものをアメ限で
公開してしまいました〜!
当時の日付のものなので最新記事になるわけでもなく恐らく誰も読んでいないかと思いますが…
もし読んで混乱させてしまってたらすみません!

256ってなんでしょねー?(話しすり替えたー!)