もう俺らもそんな若くはないし。

好きだなんだ、離れたくない離したくない
そんなものはとっくに過ぎた季節で

基本部屋ん中は裸でウロウロするけど
そんなことでいちいち欲 情したりされたりなんてない。

つまんないなーとはたまに思うけど
別にこれが今の俺らだって思えばそれも2人で築き上げた大事な関係性?みたいな?


「潤聞いてる?」
さっき部屋から出てったはずの翔くんが俺の顔を覗き込んで目の前で手をチラチラさせてる。

「ぅわっ何超びびった」
「背後からじゃないのにそんな驚く?」
はははって笑って俺の頭をくしゃっと撫でた。

「ゴメンもっかい言って」
乱れた前髪を整えながら
俺とは違う、ふわふわの髪質の翔くんが可愛くて昔はよく触ってたな。
そういえば最近あんま触ってないな。
ぼんやりそんなことを考えた。


「今年はさ、誕生日ツアー中じゃん?アナタ夜打ち合わせでしょ?どーすんの」
「どーすんのって…別にその日に何かしてくれなくていいよ」

昔なら『誕生日なんていいよ』『一緒にいるだけでいいよ』なんてこと言ってた気もするけど
今更遠慮なんて要らないし遠慮したとこでほんとにスルーなんてされないし。
更に言えば本気で自分の誕生日なんてそんなに重要な日でもない。

「じゃあまぁ先に部屋で待ってるわ」
「寝てていいよ?0時過ぎるかもしれないし次の日あるじゃん」
翔くんは暫くじっと俺を見つめると。
「………お前さ」
「なに」

「…なんでもない。了解」
もう1回、さっきより強めに頭をぐしゃぐしゃって撫でて洗面所に消えてった。








☆ご無沙汰してまーす…
自担の誕生日ということでぬるっと出てきましたよ。
嵐潤ですよ。

嵐さんて今回前乗りするのかしら?
わかんないけどそういう設定ではぴば記事始めまーす(๑´ڡ`๑)テヘ