✿ みくる ✿ の 話  (´・◡・`♥)。 -5ページ目

第三十一章



「もう日本に入れない俺を・・・・・・好きでいれるか」


徳井君は顔をそむけた


「どういうこと?」


徳井君はそのまま立ち上がった


うそであってほしい


うそじゃないの?


ねえ?


ねえ?


日本にいれない?


じゃあもう会えないの?


じゃあ私のこの恋はどこに押しやればいいの?


立ち上がって走り出した


涙が溢れていくことを止めることが出来なかった


私はこれから


徳井君のいなくなった世界からどうやって生きていけばいいの?





どこに走ればいいかわからなかったが


きっとあの場所へ吸い寄せられた気がする




琴音に逃げている足音で徳井は何もかもが終わったと思っていた


「あーー・・・・・」


生きる気力もないようにただ立ち尽くしていた


ただポケットの中でそれを握っていた


「何やってんのさ」


俊介の後ろには望がいた


「なんだよ・・・・・」


「『俺が帰ってくるまで待ってろよ』とかかっこいいこといえないわけ?」


「・・・・・・・帰ってこれるかどうかわかったわけじゃねーし」


「大体好きなら好きって言えば良いじゃん!」


「うるせー!俺の気持ちなんてお前にわかるかよ!!」


「わかんないわよ!」


いつもニコニコ騒がしいだけの望が声を荒げた


「いい?琴音はね!うちが友達になった中で一番鈍いんだからね!簡単なことまで察してると思わないで!琴音の考えていることを俊介はどれだけわかっているの?」


望は言い切るとはぁはぁと息を整えた


「・・・・・・・」


徳井はそのまま苦い顔をしてどこかへ歩いていった


「!!・・・後悔するからね!ぜったい!!」


望は地面を蹴り上げた


隠れて聞いていた幸一とミイナは顔を見合わせた


「何とかしなくちゃ!きっとどっちも勘違いしてるよ」


だが幸一は首を振った


「これは二人が決断を下すいいチャンスだよ」


「でも・・・」


幸一は言い返そうとするミイナの口を押さえた


「他人が手を出せるほど簡単な問題じゃないよ」




琴音は泣きじゃくりながら走っていた


どこに向かうかもわからず


ただ走っていた


「いた!」


誰かにぶつかり琴音は力なく倒れた


「・・・・あ、すみません」


泣かれている顔を隠すようにうつむいた


「どうしたの?!」


思わず顔を上げた


「せんせい?」


渡邉先生だった


一気に涙が溢れた


安心したのか、ただ辛かったのか


止まらなかった


「・・・・聞いたのか?」


私は小さくうなずいた


「俺のとこに逃げたくなった?」


私は全力で首を横に振った


「・・・・・俺は良いと思うよ」


ゆっくり見上げるとやさしく笑っている顔があった


「わがままで良いと思うよ」


ポカーンとしているとせんせいが私の耳に近づいた


「今月中だからな」


先生は方をポンとたたいて歩いていってしまった


「今月中・・・・?」


何かわからなかったが


私にはタイムリミットに聞こえた


タイムリミットが定まった瞬間


どうすることも出来ない気持ちが巻き起こった





---END---




お久しぶりですねヾ(@°▽°@)ノ音譜


まあこんなテンションの登場ですがDASH!


実はある番組を見ましてそのタイトルが


犬の殺処分


30分間食い入るように見てしまいましたあせる


その最後に言われた言葉は


この事実を知らず目を背けてしまった人の数が同じ運命をたどるワンちゃんの数です。


それを元に短編小説を書きます


どうか目をそらさないように・・・・・




***首輪***


私の命のリミットは1週間


それからは私はどうなるんだろう?



ある日ご主人様が言った


「ごめんね、ここで待っててね」


何もなくなった家の真ん中に


私のクッション ごはん ボールだけが置かれていた


そんな日はもう一ヶ月も前


おなかがすいて死にそうで動けなかった


そんな時ドアを開けたのは、散歩のときよくあう下のおじさん


よかった、まだ生きれる


尻尾が動いたその時



「あの女!逃げやがったな!!」



尻尾はもう振らない




ここへ来て6日広い鉄の部屋に6頭


ただただ窓から人を見る生活


人間は前の子犬は見るけど私たちは見ない


人間は冷たい


「ねえねえ!君なんていうの?おいらシュート!」


「は?」


私より小さいフレンチブルドックが話しかけた


「おいらねーここに来てからずーっと考えてて、思い出したの!」


「そう・・・」


「ねー名前は?」


「・・・・ちー」


「ちー?」


「ずっとちーちゃんって呼んでた」


「ああ!おいらのご主人様は彼女がいるんだぞー、でも彼女はおいらのこと嫌いみたいなんだよね、そしたらここの玄関に連れてこられたんだ!」


「そう・・・」


「君のご主人様は?」


「待てって言ってたの」


「ふーん」



『ここのワンちゃんは明日には殺処分されてしまうんです』


『えーかわいそう』


『一匹引き取っていただけませんか?』


『・・・・ごめんなさい、でもこの子は引き取ります』



「おいらご主人様のところへ行きたい!」


「無理よ言ってたでしょう!明日には死ぬの」


「でもおいらはいきたい!いきたいんだ」


「無理よ!きっと出れてもあんたのご主人様には会えない!会ったとしてもきっと忘れてる・・・ここでまた一週間過ごすのがおちよ」


「何でそんなことを言うんだよ!」


「人間はいつもそう!私たちに芸は教える、守らなきゃ怒る、でも人間だって守らない!『まて』って言った、言ったら『よし』っていわなきゃ私はいくら待っても何もできない」


「でもおいらは出るんだ!」


そういうとシュートは鉄の重い扉を前足で引っかき甲高い声で鳴きました


ここにいるほかの犬もはじめはみんなやりました


この首輪をつけてくれた飼い主の元へ行きたくて


うんと走れるところへ出たくて


もうそんなことをする気もでなくなった


扉の向こうに見える景色が


避けずむ目、哀れむ目


灰色の冷たい人間の背中


人間がこの犬たちの住める場所を狭く縮めこました


2、30分シュートも出ようとしましたが


つめが半分磨り減ったのに


扉にはちいさなきずが1つ、2つ、ついただけでした




その次の日


とうとうみんなが待ち望んでいた外に出れる日が来ました


待ち望んだ場所とは違うけれど


犬たちは管理者に連れられ外に出ました


おびえるもの 辺りを警戒するもの 落ち着かないもの 


そして外の世界を喜び尻尾を振るもの


連れて行かれた部屋は窓のない鉄の四角


重々しい扉が金属音を立て閉まった


何かおかしい空気を察し犬たちは辺りをばたばたし始めた


するとうしろから鉄の板が迫ってきた


犬たちはどうすることもできずただ前へ前へ


小さかった四角はますます小さくなり身動きが取れなくなった


シューとうえからふきつける何か・・・・


二酸化炭素。


犬たちは震え、怯え、死を拒んだ


意識が朦朧としてきたとき、ちーが頭に浮かんだもの



おかあさん



ちーはお母さんを知らない


生まれてから5年間記憶にあるものは


おかあさん ご主人様だった


ちーは体を押し上げ倒れこむ犬たちの中で泣いた


おかあさん おかあさん


私まだ死にたくない 約束守りたい 


待ちたい 褒められたい


寒い、寒い


おかあさん ねえ、おかあさん!


まだ生きれるよ!


おかあさん おかあさん。




この話をどうか忘れないで


この命をどうか忘れないで


ここで感じた可哀想という気持ちを


流す涙の粒を


ここにある小さな生命を


ぜひ忘れないでください


---END---



〈注〉

この話は一部を除くフィクションです




第三十章



ヒロインが消えた体育館には微妙な空気が漂った


「どういうこと?」


「さっきの誰?」


「何これ?ドッキリ?!」


「ふられたの?」


ざわざわと不安そうな声が大きくなっていった


「幸ちゃんどうしよう」


「どうしようったって」


ミイナは自分のことのように不安そうにしていた


「私!前行ってくる!」


「えぇ?」


「だってこのままじゃ成くん無理そうだし・・・・」


その時その空気を吹き飛ばすような声が聞こえた


「はぁーい!!どっきりー」


その声の正体は委員長だった


チャームポイントのめがねをはずし髪もポニーテールにしてまるで別人だった


「もうみんな、ドッキリに決まってるじゃーん!これはあの二人に対するドッキリだよー!ねぇ成?」


「・・・・そうなんすよ!俺がふられる訳ないじゃーん」


成はその時満面の笑みを見せた


「ではホントの告白タイムスタートー」




みんなが告白タイムで盛り上がる中


成は一人教室にいた


「どうしたの?」


「委員長?」


「りおってゆう名前がある!」


「・・・・・・・・」


「隣り良い?」


そういって床に座った


「あん時」


「ん?」


「ありがと、あぶなかった」


「あぁ、あれ・・・・・・」


「誰から聞いたの?」


「面白がってんのはわかってたけど、大輝くんに・・・」


「ああ、」


「・・・・・・・・」


「あんときのこと・・・・」


「・・・・」


「冗談だったの?」








「俺・・・・・もう日本に入れないんだ・・・・・」


一瞬ドクンと心臓がうねった


「俺、アメリカいくんだ」


何言ってるの?


手先が冷たくなるのがわかった


「うぅー・・・・・・・・」


私はしゃがみこんでもう立てなかった


「どうして?」


「三年生からもうあっちの学校行くんだ、本気でバスケ選手になるんだ」


「三年生ってもうあとすぐじゃない、夏休みが終わったらもう準備しなくちゃならないんじゃないの?」


「ううん、アメリカの入学は秋らしいから2年生は一緒に入れるけど」


「けど?」


「来年の今はいない」


「。。。。。」


「ずっと一緒は無理だ」


「・・・・・・・」


私は耐え切れず視線をおろした


「だからしっかり考えてほしい」


「え?」


「一緒に入れない俺を・・・・好きでいれるかどうか」








--END--