126.心情ボロボロ、冷や汗タラタラ、恐怖の日々【証し】 | 和敬清寂 ~書かぬが仏~

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私の人生の背中であると書いた、とある店での証しのオマケです。


実績10倍化する前の話で、いきなり読むと分からない部分もあるので、もし読まれていなければこちらからどうぞ↓

『4.お金を追いかける奴はアホだ  私もアホだったぁ!』
http://ameblo.jp/arashi-toranosuke/entry-11767522160.html


なじみのお客さんは全員がこの店が悪名高い某協会の食口がやってるって分かっているし、知らない人は殆どいませんでした。

メッコールの自動販売機なんか置いてましたからね。


ところが、そうと分かっていながら、私の目の前で口々に「壺が」とか「霊感商法」とか協会の悪口やら皮肉っぽく冗談を言ったりして、笑いながら、きちんとお金を払って買っていくんですよ。


何しろ信者客。他の店では絶対に買わないとびきり上等なお客さんたちですから。


がっちりこころを掴んでいますから、店が某教団に献金してるとわかっていても、あまり気にしていませんでした。


こっちはお客さんに常々喜びを与えているので。


私が祝福を受けて帰ってきた時に、指輪なんかはめていると、すぐにお客さんが見つけて「あ~嵐さん、その指どうしたの?」「まさか嵐さんが結婚なんて想像できない」とか言いながら、悪口言ってるのか祝福してくれているのかわからない態度で、恥ずかしいやらうれしいやら。


過去の記事の証しを読めば、さぞ楽しい店だったと思うかもしれませんが、実際には5年間くらいほぼ毎日のように営業妨害を受けていました。


他の店の宣伝をしに来るタチの悪い客がいて、それも毎日。買うわけでもないのに、毎日来ては他の客に話しかけて、自分がひいきにしている店のほうが安かったと宣伝してまわってる。


その客のせいで逃がした客も多かったし、万引きするような変な客は連れて来るし、店の裏口を素行の悪い客のたまり場にされたり、イベントの邪魔をされたりで、いつも頭を痛めていました。それが5年間毎日です。


うちでしか扱っていない商品は買うので、お客さんには変わりありませんから、そこはぐっと忍耐するしかありません。


それよりも大変だった話がありまして、

お客さんから商品を預かって、店でグレードアップして、その分、加工料を頂いたりしていまして、

ある時、新製品が出たので、お客さんからさっそくグレードアップを依頼され、いつもどおりの加工をして、さぞかしお客さんが喜んでくれると思ったら、それが全くダメ。

店で試すと全く問題なし。ところが家に持って帰ると具合が悪い。

「あっ、これが問題か」、と気づいてやってみると何とかうまくいったんで、お客さんに渡すと大丈夫なようで、喜んで持って帰って行かれました。

やれやれ。


ところが、しばらくすると苦情の電話がかかってきます。


とにかく平謝りで許してもらって、それでまた預かって、なんとかうまく行くようにすると約束して、いったんはそれで納得して帰っていかれました。

そこでまた、いろいろさわってみて、店ではうまくいくのですが、持って帰ってもらうと、どうもうまくいかずまた苦情の電話がかかってきます。

店でやってみると、やはりどこかおかしい。


それの繰り返しが何度も続きました。



お客さんは大人しい方ではありません。

ヒゲを蓄え、とてもこだわりのある方で、店をすごく信頼してくれていたのに、見事に裏切ってしまって、日を追うごとに顔が険しくなっていきます。


何とか神様、助けてくださいと藁をもすがる気持ちで
必死に祈っていました。

毎日の出勤が辛く、冷や汗がたらたらの毎日。

いろいろやってもうまくいかず、お客さんもカンカンに怒って、金返せだの、詐欺だの、店のお客さん全員で私一人が責められる事もありました。

本当に生きた心地がしないというのはこの事かと。


必死に調べるも、どこかに問題があるようだけど、皆目わからない。試行錯誤していろいろ試すがうまくいかない。

どうもこの新製品は、従来の製品で出来たことが通用しないらしい。


あっさりお金を返すという手もあるが、
まだまだ売上げの少ない店にとってかなりの打撃。

残った商品はタダ同然の価値になり、高価な商品による店側の損害も大きく、献金を捻出するどころの話ではなくなります。これでは神様に申し訳ない。


ここは何とか踏ん張って、問題を解決し、お客さんに満足してもらって、信頼を回復するしかない。


ところが、何度やってもうまくいかず、お客さんからは催促の電話がしょっちゅう掛かってくる。

もう、心情はボロボロ・・・・体中から涙がほとばしっているような気がしました。


ある時、ふっと良い方法がひらめき、「神様が教えてくれた!」と、一所懸命にやってみたらうまくいきました。

今度こそ大丈夫と、太鼓判を押してお客さんに確認して貰ったら、今度こそ、うまくいったようで、嬉しそうに帰って行きました。

これで絶対に大丈夫だ、何とかいけるだろう、やっと終わったと、ふーとため息をつき、一気に力が抜けました。



異様に長い戦いだったなぁ。たった10日くらいの事なのに・・・・


「いろいろと反省点があったなぁ」と感慨深く振り返って、物思いにふけっていると、あのお客さんから電話がかかってきました。


どうしたんだろう?と思う間もなく、怒鳴り声。またダメ?


神様ぁ~、私はもうダメですわ~。


今度ばかりは、もう無理。お手上げです。

「あれほど太鼓判を押したじゃないか、何回目だと思っているんだ!いますぐ金返せ!」とさんざんナジられて、他のお客さんもなんだか気の毒に・・・と、遠目で見ていたようです。

顔を真っ赤にして怒るお客さん。ひたすらペコペコひたすら謝って、押し合いへし合いしながら、あの状況でよく、思いとどまらせて、商品を置いていってもらったなと思うくらい奇跡的に、怒りを静めてもらって、何とかお帰り頂きました。



でも、お客さんが置いていった商品を前に途方に暮れていました。必死の思いで、神様のお導きだと思ったのに、この結果。


全く、解決策の見えないまま、ただ時間だけが過ぎていきます。


でもなんとかしなきゃならない。


もやもやと不安を抱きつつ、日常の仕事をしながら店の常連さんと雑談をしつつも「それどころじゃないのに・・・」と思いながら平静を装っていると、ある常連さんが「今度のは今までとはここが全然違うんだよ。」と話しています。

他のお客さんも自分でいろいろやっては失敗していたようですが、この方も職人肌の方で、「私はこうやってうまくいった」と極秘のアイデアを教えてくれて、その話で私を含めて常連さんと盛り上がりました。


「これはいけるかも」


結局、そのお客さんのアイデアをそっくり頂きまして、それでうまくいって問題解決。それ以来、この経験がそれ以降の商品に生かせて、売上げが倍増。


いやぁ~、神様って簡単には答えを教えてくれません。



売上げが10倍化したのはその後の話なんですが、そこに至るまでに、さっきの話と似たような試行錯誤を繰り返す事が何度かあり、お客さんを怒らせて首根っこを捕まれてネクタイがブチ切れて殴られそうになるわ、たくさんのお客さんの前で罵られるわ、常連さんだったグループが一気に他の店に逃げてしまうわ・・・


北朝鮮系の人とかヤクザのお客さんとかも、口は悪いわ、態度でかいわ、えげつない値切り方するわ、ブログでは書けない事がいろいろありました。


数々の失敗を経ながら学びつつも苦しい日々が続き、お客さんとのやりとりから、苦情処理や、人と人との仲裁なんかが自然と身についていましたね。


もともと肉体労働と新聞配達以外に大した仕事はやったことがなかったので社会経験がゼロみたいなものでしたから、神様がいきなり訓練させてくれたと思っています。


その時の大変だった毎日で、変なプライドとか、妙なこだわりだとかが、粉みじんに砕け散って、謙虚になるってこういう事かと、体で教えられたと思います。


文先生は体恤(たいじゅつ)とおっしゃっていましたが、恤は心と血。

徹底して砕け散ったこころに働く神様を体験し、それが自らの血となりこころとなって初めて体恤となります。

本当に砕かれたこころとなった時に、神様が生きて働かれる事を体で実感して、こころにしっかりと刻まれて血となり肉となる。


それがなかったら、その後の実績10倍化のための、心情的準備もできていなくて、そのヒントすら気づかなかったかも知れません。

新約聖書のコリント人への手紙の「愛は寛容であり、愛は情け深い」等々の謙虚の美徳を説く言葉をこころで感じ、自分もそうでありたい、と願い、努力してきたつもりでした。


しかし、それを体で自分のものにできたのは、あの数々の苦しさを経験したからだと、今では自信を持って言えると思います。


若い頃の一番輝いていた時。

最も成長した頃の、私の青春の一ページです。





今回の記事の前提となる記事です。
まだお読みでなければ、どうぞ。

『4.お金を追いかける奴はアホだ  私もアホだったぁ!』
http://ameblo.jp/arashi-toranosuke/entry-11767522160.html

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