妄想のお話です。





吉田さんのブログは、5人でザッと見ただけだから、写真を1枚ずつチェックしてない。


大ちゃん、一瞬見た写真に写ってたのが美智子さんだと気がついたんだ。


それにしても、同じ旅館にいたとしても、結婚を反対する必要は無いよなぁ。


しかも、良い人なのはわかってるみたいだった。


智子ちゃんにも興味無しだったもんなぁ。


大ちゃんは、翔ちゃんに何か頼んで、自分の席に戻ってどこかに電話をかけてる。


とりあえず俺は、買い取りショップに連絡しておこうかな。


美智子さんのバッグの買い取りは、ここの会社とは無関係で、俺が代理で買い取りショップに出す形にするんだ。


この取引では、お金はいらないからね。





次に美智子の家に行くのは1週間後、それまでにハッキリさせると大ちゃんは言っていた。


そして、約束の日の前日、大ちゃんは、護さんにある連絡をした。


護さんから吉田さんに話しをしてもらい、ある事をしてもらったんだ。


それにしても、大ちゃん、警備会社で働いていた経験があるのは、知らなかったな。


例の旅館の監視カメラを見せてもらったらしいけど、普通、無理だよ。





会社で松潤が大ちゃんにメイクをしてる。


ウィッグもつけて、美人の出来上がりだ。


翔ちゃんが写真を撮って、大ちゃんが怒って削除させられてるけど、絶対、どこかに保存してる。


後で聞いてみよう。


さあ、美智子さんの家に行こう。


「大ちゃん、じゃなかった、智子さん、行こう。」