※今日のVS嵐さんからのお話です。まだ見てない方は注意⚠です。






今日は、俺、ちょっと不機嫌。

「あの人カッコいいでしょ、天才でしょ。」
って、Jが言ったんだって。
そしたら、大野さんハグしに行ってさ。
「やめろ。」
って言われるまで離れなくてさ。

その光景見てたら。
なんか、ハワイのこととか思い出しちゃってさ。
大野さんが毎日Jと飲んでたこととか。

なんか、今日は微妙に隙間できてるし。
なんか、大野さんめっちゃ照れてるし。

そんな俺と大野さんは、観覧席まで前後してた。
機嫌悪くても、やっぱり大野さんばかり目が行っちゃう自分に。
今日のゲストチーム、Hey! Say! JUMPの山田が、

「嵐さんはコンサートの15分前、何してますか?」
の質問に、

「ニノは5分前にラーメン食べてる。」
なんてサラッと俺のことを言った。

俺さ。
なんか、本当に、ちっせえ、って思うんだけどさ。
すぐに俺のこと言ってくれて、後ろ振り向いて俺を見て、んふふ、って笑ったような顔みたら、そんなこともどうでもよくなってた。
この人、ホントに俺のことわかってる。

そして、その後のゲームで、大野さんが俺の隣に座るんだ。
なんだこれ。
仕掛けられてんの?
って思っちゃうけど、隣にきてくれるだけで、ああ、嬉しいなって思った。

その後のクリフクライムでは、久しぶりに大野さんと2人。
大野さん、寝てなくて体が重い、って言っちゃって、
「昨日休みだったの?」
「何してたの?」
ってメンバーが突っ込むから。
みんな、わかってんでしょって。
俺がこの人と一緒だったこと。
スーパー行って買い物して、帰ってきて一緒に風呂入ってご飯食べてお酒飲んで……、その後は、まあ、3時まで。
確かに、そんな時間だった。
大野さんの顔を見たら、顔が赤くなりそうだから、

「20秒残してやるよ。」

って背中を向けた。
こんな、公の場で、仕事中に。
この人のことをそんなふうに思い出しちゃう俺は、やっぱり重症かもしんない。
この人に、ハマりすぎてヤバい。
大野さんのクリフクライムに向かう、真剣な横顔を見て。

行くよ、って。
目と目で合図して。
スタートのホイッスルが鳴った。
大野さんは重いと言いながらも、軽快に頂上まで上がって、パーフェクトを取った。

そして、収録が終わって。
大野さんの姿がなくて、ん?ってキョロキョロしたら。
いた。
山田に何か話してる。
山田が笑って両手を振ってるけど、大野さんはすごく真剣な顔してる。
さっきのクリフクライムよりずっと真剣に。
そして、何かを山田に伝えたかと思ったら、俺んとこにダッシュしてきた。

「ニノっ。」
がしっと腕を組んできたから、
「なに?」
って聞いたら。

「お前、本当に山田を家に上げて、ゲームだけしてたんだな!?」

って、食い入るように俺の顔をのぞき込んできてそう言った。
「…ぷっ。あははは!」
俺はおかしくて、グーにした拳を口元に持っていって笑った。
「何もないんだな!?」
「ありませんよ、なに言ってるの。」
そう言いながら。
俺は思うんだ。

負け。
完全に俺の負け。
惚れたほうが弱いんだ。

「…なら、いいけど。」
つーん、って唇を尖らせる大野さんに、
「ほら、早く帰ろう?」
俺も自分の腕を絡めて歩き出す。
「帰ったら、おいらとゲームしよ。」
「はいはい。」
「何食ったの?」
「山田とー?えー……?覚えてない。いいじゃん何でも。あ、俺ラーメン食べたい。」
そう、あなたが言ってくれた、開演5分前のラーメン、あれ食べたくなったから。
「マネージャーに頼もう。」
って大野さんが言って。
しっかり絡めた腕を離さないでね。
そう心の中で、俺は願うんだった。

その直後に。

「あと、小沢さんに連絡はなしだかんな!」

って忘れないとこにも、ツボる俺。
Jの言う通り。
俺の好きな人、カッコいいでしょ、天才だもん(笑)





おしまい。