夏の終わり、私は彼にお別れを告げました
楽しくて、いつも笑わせてくれて、
一緒にいると安心できる人でした。
何ひとつ不満なんてなかった。
むしろ、彼は私にはもったいないくらいの人。
誠実で、最後まで私の気持ちが決まるまで
何度もデートを重ねてくれました。
でも、どうしても“好き”という気持ちが育たなかった。
心の奥のどこかが、ずっと静かだったんです。
彼といると安心する。
でも、その安心が“恋”なのかと問われたとき、
胸の中で答えが出ませんでした。
帰り道、いつものように優しく微笑んだ彼は
「じゃあ、これからは友達で」と言ってくれました。
その言葉に、少し切なさを感じながらも、
やっぱり最後まで彼は優しかったな、と思いました。
きっと、もう連絡を取ることはない。
でも、彼にも私にも、
この経験がちゃんと“次”につながる気がしています。
彼の幸せを心から願いながら、
私もまた、自分のペースで
前を向いて歩いていこう。
お互い次こそ、
心から“この人だ”と思える相手に
出会えますように