カズさんは帰宅は遅く朝は慌ただしく
どうせ今日も帰りは遅いだろうし私も
ほんの少しだけ飲んで帰ってきた。
ガチャ・・・
「おかえりなさい。」
「起きてたんだ。酒飲んで来たの?」
「う、うん。ちょっとだけね。」
いつもなら、誰と飲んでたんだ!とか騒ぐ
のに何も言ってはこない。
「今日は飯もいいや~風呂入っちゃう。」
よしっココは少し酔った勢いで………
「カズさん一緒に入ろうか・・・」
ドキドキしながら誘ってみた。
「えっ・・いや。いいよ
とりあえず、もう休んだら?
それとも先に風呂入りたきゃお先
どうぞ。俺、それまであっちで寝てるわ」
そう言ってさっさと寝室に行ってしまい
やっぱり・・・もう・・・
私には興味ないんだ…………
こんなんじゃ一緒にいる意味ないよ。
寝室に入りベッドに横たわってると
「えっ?何よいきなり・・・」
結芽が俺に目掛けて枕を投げようとした
「カズさん酷いよね・・・
散々振り回して私の心たくさん奪って
いざとなればこんな風になるなんて
飽きたらそう言えばいいじゃん!」
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「はぁ??何だよっいきなり・・・
てか……振り回すって………はぁ?
飽きるって何を………?」
「私の事なんてもう、女としての欲情も
わかないんでしょ。
それとも他にいい人出来た?」
「何なの!久しぶりに早めに帰って来たら
いきなりわけ分からない事言って
何か勘違いしてるよね。」
「カズさんの言い訳なんか知らない
聞きたくもない。
今日はほかの所に行くから」
「あっそ……好きにすれば。」
何だってんだよ・・・
こっちも限られた時間で忙しかったんだ
俺もかまってやれなくて悪かったよ。
「おい・・・マジで出掛けるつもり?」
コクンと頷きながら・・・
「どうして泣くんだよ…………」
こぼれ落ちる涙を手で拭う結芽…………
「カズさんが私を女として見れなくても
それでも・私は今もこんなに好きだから
一緒に居たいと思っちゃう。
せっかく一緒に住めたのに忙しいの
わかってても凄く寂しくて
それに、余計な心配しちゃうし
どうしたらいいかわからないよ。」
「フフ、そういう事か。全くまだわかって
んだから・・・おいで。」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150901/17/ararengo12/e5/5d/j/o0636037013412881755.jpg?caw=800)
「わ、笑ってないでよこっちは真剣なの」
「笑ってなんかないよ。
ただ可愛いな~って・・こういう姿すら
思ってしまうのわかる?
それにね・・・・
俺のがね凄く凄く耐えてたんだよ。」
ベッドの端に腰掛けた結芽を後ろから
抱きしめた。
「わかってないみたいだから、今から
教えてあげるから」
そのまま結芽の身体を・・・
俺の身体の上に引き寄せた。
女として欲情しない・・って!?
それさ結芽にしか欲情しないっていう
間違いじゃないの…………??
俺がどんだけ結芽を求めてるか
わからせてあげるから……
ねっ…だから、もう泣かないで。
今日は誰にも邪魔されたくない。
携帯の電源をオフにする…………
やっと……一緒に暮らして俺らの初めての
夜が………はじまる………
【次回……アメ限でアップします】
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150902/23/ararengo12/00/85/j/o0480048013414167098.jpg?caw=800)