『それは令和のことでした、』
歌野晶午 著
(祥伝社・令和6年4月・図書館)
一行を読み逃せば、謎の迷宮から出られない。
奇想の歌野ワールド、珠玉の作品集
著者の企みに舌を巻く!
哀しみと可笑しみの令和ミステリー
小学生のときは女男と指をさされ、
母親からはあなたの代わりは誰にもつとまらない、
胸を張れと言われる。
平穏を求めて入学資格に性別条項のない私立の中高一貫校に入るが、
いじめはされにエスカレートし、
みじめな姿がSNSで世界中にさらされていく。
それは僕の名前が太郎だから___
(『彼の名は』)
歌野晶午さんの最新刊。
歌野さんは『葉桜の季節に君を想うということ』で出会ってから
何作か読んでいると思いますが、
『葉桜・・・』の印象が強くて、他の作品があまり残っていないです^^;
今回はショートショートを含む8編の短編集。
タイトルだけ紹介しますと
彼の名は
有情無情
わたしが告発する!
君は認知障害で
死にゆく母にできること
無実が二人を分かつまで
彼女の煙が晴れるとき
花火大会
感想を書きたいのですが、書いてしまうと
これから読まれる人がおられると、それがヒントになって
ネタバレになるような気がするので、内容に触れないことにします。
でも一言、面白かったです!
実は、表紙を見たとき何だか怖いような気がして
図書館の予約を入れなかったのですが、
もう予約なしで借りられる状態になっていました。
で、借りてみたのですが、読んで良かったです!
やはり御しやすい読者でした(笑)