東西冷戦・中立化時代から普通の時代に転換中〜日本再生の好機
客観的な世界観で見れば、
欧州の第二次世界大戦後、
アジアの日米戦争後、
1945年以降、世界は大きく変わってゆく。
(1)植民地主義→共産主義の席巻
世界中で欧米の植民地主義は排除されて多くの国家が生まれた。
宗主国の欧米諸国とその民間レベルと共産主義勢力が対立し、
小さな、局地的な紛争(南北問題)が起きる。
これらの紛争が東西冷戦の代理戦争になる。
また、
(2)核兵器の大量生産
日本で最初に最後に投下された原爆で、
核兵器の核抑止力が生まれたことで、
大規模な戦争は起きなくなった。
20世紀後半、
米ソの大国と標準的な欧米・日本は、
共産主義と核兵器をペアにして東西冷戦時代に入り、
新興諸国はサブで南北紛争時代に突入する。
この時代の転換を最前線でつくったのが
アメリカと日本だ。
、
アメリカ参戦がなければ、
欧州戦線は独ソ戦でおわり、
このアメリカ参戦のきっかけになった
日米戦争もなかった。
アメリカとペアにして
日本はこの世界の転換に利用された。
東西冷戦突入後、
日本は日米同盟で(アメリカを利用して)
平和のために非公式に敷いた東西・中立化路線をつくった。
【参考】
日本は現憲法(前文・9条)で、片務的な日米同盟にして、アメリカに日本の国家防衛を委託する日米契約関係を構築した。
この日米契約関係がなければ普通の国のように日本は再「軍」備することになる。日本が再軍備することで、変的では内同等の普通の日米同盟になるので、朝鮮戦争・ベトナム戦争・湾岸戦争・イラク戦争・アフガン戦争等、日本は多くの戦争に参戦したことになる。
非公式に敷いた
東西・中立化路線から派生した支線=副作用として、
左傾化
反日化
自虐化
がでてきた。
【蛇足】東西・中立化の成功と汚点
・「反日化」を生むことになる「国家」の過剰な否定意識、「左傾化」「反日化」による民主主義の弱体化によってもっとも大きな権力をもったのは、実際に国家運営を行う行政権だ。
1980年代まで官僚出身者が国会議員(立法権)になり、首相になることで、立法権を支配する霞ヶ関幕府のような時代をつくった。現在、国家の歳出は、国会で民主主義の土壌にでる「一般会計」の倍以上の「特別会計」があり、この特別会計は、行政権が独断で執行して特殊法人・半官半民団体等に税金が流れている。
・「左傾化」の動きと連携してバブル化している社会保障費は年間約100兆円(一般会計・特別会計)で、日本のGDP(国内総生産)の約2割を占めている。
東西冷戦終焉後、
東西の壁は消えた。
1990年まで支線・副作用を衣で隠蔽してきた
日本の東西・中立化路線による「平和」の衣が解体中で、
副作用だけが明確に見えになりつつあり、
左傾化
反日化
自虐化
が目立ちはじめている。
まさしく、
目下、
時代の転換期にあり、
日本再生の時代に突入している。
しかし、
歴史は繰り返すことがあるので
同じ道は歩めない。
かつて、
20世紀まで、
世界の植民地主義で力を持った欧州を起点に、
欧州・旧ソ連→(アメリカ→日本)→世界を東西分断
こうした上下、因果の流れでアメリカと日本は利用された。
21世紀に入り、
この流れに合流しにくく、利用されにくい中国が参入して
世界の権力の流れが変わりつつある。
(アメリカVS中国→世界VS中国の可能性…)
歴史を教訓にすることで、
戦争で利用されるような昔の道は歩めない。
(東西・中立化政策のノウハウで、
アメリカ・世界VS中国の間でどうするか…)