日米比較〜アメリカの真の「国民主権」誕生?さて日本は?
日本とアメリカは、
普通の「国民主権」を持っているのだろうか?
日本は、
「国民主権」を自国独自に防衛する「軍」を捨てて、
未熟な安全保障体制になっていることから、
当然、
「国民主権」を防衛できない危機が普通に想定できる。
当然、
これを想定できない現在、
日本の「国民主権」の意識は
百年前よりも縮小しているかもしれない。
アメリカは、
自国以外の諸外国の「国民主権」を守るために、
多くのアメリカ人を犠牲にしてきた。
(片務的な日米同盟で日本防衛も肯定できたが…今後は…)
アメリカ独自の国際貢献的な「国民主権」が成熟できたのは、
移民国家のアメリカでは、
自国の真の「国民」意識による
真の「国民主権」が未熟だったからだろう。
目下、
アメリカでは、
自国の国民が普通に持つ「国民」意識が生まれつつあり、
真の「国民主権」を誕生させようとしているのだろう。
アメリカは、
普通の「国民主権」に根ざした政治・統治体制に改革中で、
今までのアメリカの戦争行為等の国家政策を、
特殊な国民主権&民主主義が支えていたことを認識しつつあるのだろう。
20世紀初頭以降、
アメリカは、
「アメリカ第一主義」ではない国家政策を遂行してきたようだ。
世界史上、珍しい他国尊重主義、
自国を軽視して他国の「国民主権」を第一にして、
自国アメリカを貶めて「アメリカ第二・第三…主義的」な役割を演じて、
多くの国外戦争に参戦してきたのだ。
アメリカは、
諸外国、無国籍系企業集団にうまく利用されてきた。
イギリス等の西欧諸国は、
共産主義(旧ソ連)・全体主義(ドイツ)から防衛するために、
アメリカを参戦させて第一次・第二次世界大戦にした。
(第二次世界大戦のシナリオ上、日本もアメリカ参戦に利用された…)
朝鮮戦争・ベトナム戦争は東西冷戦の代理戦争になったが、
軍需産業・石油メジャー・国際金融業界等の産業界はアメリカの軍事力を利用して、
中東での戦争(湾岸戦争・イラク戦争)が起きた。
そして、
ここ70年以上、
日本は西欧同様にうまくアメリカの軍事力を利用して
日本型「平和主義」を維持している(今後は…不明)。
米・トランプ政権の打ち出した「アメリカ第一主義」は、
アメリカの「国民」の意識の変貌だ。
「アメリカ第一主義」は、
アメリカの真の「国民主権」を誕生させる普通の「国」の自意識、
「国民」の「国家」意識の誕生によるものだろう。
普通の「国民主権」が誕生すれば、
アメリカが自国の多くの国民を犠牲にしてきた
今までの戦争は単純に正当化しにくくなる。
かつて,
アメリカ人の多くが、
親類、先祖の欧州各国を準・純・祖国にしてきたことで、
多くの国外戦争に参戦した。
戦場でのアメリカ人の犠牲者に対して、
「民主主義を守るために戦死した」と正当化してきたが、
どこの国の「民主主義」だったのか?
かつて、
150年前、南北戦争が終わり、
第二の建国、アメリカ合衆国の国家統一を行った
米・リンカーン大統領は演説で、
「人民の、人民による、人民のための政治」
と言ったが…
「人民」はどこの国の人々なのか?
今まで移民国家のアメリカが守ってきたのは、
未熟な「国民主権」が生んだ
移民国家アメリカ特有の無国籍的な「民主主義」だろう。
そして、
アメリカは戦争で軍需を生み、
傭兵的な派兵事業も公共事業として行ってきたのだろう。
【参考】
・1863年、米・リンカーン大統領は演説で「人民の、人民による、人民のための政治」と言ったが、1865年に暗殺された。その演説から約100年、1960年代にやっとベトナム反戦運動が起こり、150年以上たった昨今、アメリカで真の「国民主権」派が多数派になってきているのだろう。今、日本も明治時代から150年以上たっているが、アメリカより先に日本の真の「国民主権」はすでに生まれている(目下、喪失しつつあるが…)。
・1863年は、日本では江戸時代末期で、その4年後、明治時代になり、1874年に自由民権運動が日本でも始まって1890年に最初の国会(帝国議会)ができる。
「国民主権」の意識は、国家意識が錯綜する移民国家アメリカよりも日本での進展が早かった。欧米の植民地主義列強諸国と対峙するために単一民族の日本の方が進展しゆくことになる。議会ができた1890年から約50年後、1940年代に一部の特権階層(官僚・陸軍の統制派・政界・財界・メディア等)でバブル化した「国民主権」意識で日米戦争が起きて敗戦でバブル崩壊し、ちょうど100年後、東西冷戦が終焉する1989年、同時に昭和天皇の崩御、経済的なバブル崩壊が起きた。
歴史のない新興国家かつ移民国家のアメリカは、
真の「国民主権」ができるまでは、
自国民を犠牲にして国際貢献したことで、
自尊心を維持し、世界をリードしてきた。
西欧出身中心の移民がアメリカの土着民族と闘って開拓してゆき、
アメリカを建国した。
今、
在住3世以上のアメリカ人が多数派になりつつあり、
「アメリカ人」として認識できる人が多くなったことで、
普通の「国民主権」に変革できる、ある種の臨界点に達している。
【参考】
移民の多いアメリカでは、公務員(議員等含む)の資格をアメリカ在住「3世以上」にしている場合が多い。
自国だけを祖国として認識できるアメリカ人が過半数になれば、
今まで自国を犠牲にして正当化してきた国家政策を変えて、
普通の国家政策に転換できる土壌ができる。
この転換したアメリカの民主主義的な土壌では、
自国中心の修正孤立主義への政策転換になり、
軍事政策の覇権範囲の縮小と経済上の保護政策を同時に行うことになる。
さて、
はて、
日本の「国民主権」は?
ここ70年以上、
日本は、
「国民主権」(国民の生命・資産)防衛のための「軍」を否定して、
防衛戦争も否定しかねない日本型「平和主義」のソフトな衣をかぶっている。
さらに、
日本は厚着にして
(ソフトな衣、日本型「平和主義」は目に見えないので薄着に見えるが…)
世界中の誰もが見えるアメリカ軍のハードな鎧を国体に着せている。
東西冷戦時代、
アメリカで花開いた無国籍「国家主権」がつくった軍事力で、
その巨大な軍事上の傘の下で、
日本「軍」のない、「核シェルター」もない、
中立的な国家政策を日本は取れたが…
目下、
アメリカで普通の「国民主権」が誕生しつつあり、
巨大な軍事上の傘は縮小しつつある。
日本は、
特殊な国民主権&民主主義が支えたアメリカの「軍」に依存することで、
「国民主権」を防衛してきた。
しかし、
アメリカの真の民主化、
真の「国民主権」の誕生で、
日本型「平和主義」体制は崩れることになる。
ここ百年、
アメリカは、
多様・多層な無国籍的な「国民主権」が錯綜し、
他国主義的な没「国民主権」で世界の警官になって勢力圏をつくってきた。
ここ70年以上、
日本は、
このアメリカの覇権の傘下に入って、
独自に防衛すべき「国民主権」意識を軽視して、
経済に特化してある程度発展できたが…
「国民主権」意識の軽視で「国益」軽視になり、
経済停滞をほぼ固定化させている。
今、
アメリカは、
歴史上初の真の「国民主権」を誕生させようとしている。
同時に、
日本型「平和主義」体制が崩れて、
日本の「国民主権」は沈んで見えにくくなっているので、
日本も普通の「国民主権」を再生するときだ。
【蛇足】
・アメリカのトランプ政権、日本の安倍政権は、共に自国の「国民主権」の歴史的な変貌期で革新的なヴィジョンを模索中だ。その意味で、両政権への批判、非難の裏、裏の裏には現体制を維持したい従来の保守勢力がからんでいる。
東西冷戦時にアメリカで強くなった保守勢力は、現在、主に米・民主党と金で操作できるメディアと密接な関係を強化している無国籍的な外国勢力・外国資本勢力(今までのアメリカの戦争を正当化しやすい勢力)だろう。アメリカの反・トランプ政権勢力、日本の反・安部政権勢力には類似点、共通基盤があるようだ。
・ここ四半世紀以上、日本経済が停滞し、同時に真の国民主権が生む国益の概念が希薄化している。そして、同時に、言動を無国籍化できる個人主義、反日・左派勢力支援を謳い文句にして外国資本がここ約百年間でもっとも日本に参入(グローバリゼーション化)している。
今までの現憲法の統治体制を変革(憲法改正による日本の独立性の強化等)したら、日本の経済力を再生・強化でき、同時に外国勢力を衰退させるのでこのバランスを模索するのが日本最大の課題だ。普通の「国民主権」をイメージできる日本以外の多くの国は、この重大な課題を世論で議論が出て、同時に国会でも議論しているが…日本ではいつできるのか?。