中国危機〜労働者を半奴隷化してネオ・ナチズム構築中? | あらやす日(本)誌

中国危機〜労働者を半奴隷化してネオ・ナチズム構築中?

中国の債務は膨張しており、

債務大国化している。

 

中国の債務は、

中国の国内総生産(GDP)=約1,200兆円の約4倍、

約4,500兆円(国外債務約500兆円)の債務に膨らんでいる。

 

【蛇足】

日本では、日本の債務=日本が日本に貸す公的債務=国債が1,000兆円を超えたと騒ぐ妙な知性があるが…中国の異常な債務には沈黙しているようだ。中国企業の債務=社債発行額は、世界の全企業の社債発行額の2割を占めている。

 

 

今まで、

外国資本は莫大な金利を得るために、

投資を拡大して中国を支援していただろう。

 

莫大な金を貸している外国資本のために中国経済があったが、

もはや、

債務拡大=リスク拡大で中国に金を貸しにくい。

 

伝統的に誤魔化しを正当化する中国では、

印象がプラスにできるGDPや外貨準備高などの統計数字を上乗せしている可能性が高く、

印象がマイナスになる債務は少なめにしている可能性もあるが、

債務は外国資本が深く関わっている場合は比較的正しい数字だろう。

しかし、

日本の国債のように国内処理の債務の数字は…?

中国は巨大な誤魔化しをしているのだろう。

GDPを誤魔化し、

債務も誤魔化していたら…

正確なGDPの数値10倍を超える正確な債務になるかもしれない。

中国は、

誤魔化し大国、化ケの皮しか見せていない国になるが…

 

この中国の国家がらみの誤魔化しについて、

諸外国、国際機関、民間の国際金融業界も暴露できず、

(諸外国等の首も絞めるので…)

その結果、

今、この歴史的な誤魔化しは、

瞬間的には大きな成果(邪悪な邪道拡大の急激な回避)をつくるが、

歴史的には徐々に…。

 

かつて、

1930年代、

ドイツは、第一次世界大戦敗戦による莫大な賠償と世界大恐慌で、

貧窮で不安定な社会になってゆき、

ドイツのナチ党が「不安」を吸収して成長してゆく。

ナチ党はドイツ議会を占拠して、

独裁的な支配を固めてゆき、

英・仏の寛容さの中で周辺諸国にナチズムを蔓延させて、

最後に、

ドイツの東西南北の国境を越えて領土拡大の侵略がはじまった。

 

今の中国・共産党は、

すでに邪道を歩き出しており、

ナチ党と同じように邪道をさらに広げるかもしれない。

 

【蛇足】

・中国は、広大な近隣の領地をここ半世紀くらいで約3割拡大して、ここ四半世紀は南シナ海、東シナ海の領海を侵略しつつあるので、すでにドイツのナチ党独裁時代と同じような邪道を歩いている。西欧人はこの現実を客観的に認識して説明しているところもあるが…欧米や国連は、中国の領海拡大政策を許してきた。さながら、ドイツ・ナチ党の領土拡大を英・米・仏、国際連盟等が許した時代、1930年代のようだ。

日本の世論は、中国の危機、この現実を誤魔化しているようだ。昨年、中国大陸諸国での問題(中国と軍事同盟下にある北朝鮮問題等)を論外にして、野党の国会議員と世論工作で騒いだ森友・加計問題は、没・ジャーナリズムを象徴する出来事だ。

・安倍政権に「ナチ」的な奇妙なフェイク・レッテルを貼る勢力は、実際に存在する中国・共産党のナチズムの実態をさらに強調するのが普通の論理展開だろう。しかし、実際、日本の世論工作では、中国の実態、中国危機の存在を完全に論外にしている。ナチ党の宣伝省大臣ゲッペルスを模倣している勢力が日本にも出てきているのだろう。

 

 

ただ、

中国の誤魔化しは、

世界を敵にする邪道を急激に広げない奇抜な成果になっているだろうが…

金・便宜を撒きながら徐々に広げて行くのだろう。

 

 

中国の国名、中華人民共和国の「中華」は、

中華主義で、

ナチズムのゲルマン主義よりも古い中国の中央集権主義だろう。

 

資本主義を導入した共産主義体制の中国では、

民主主義の歴史はほぼ皆無で、

中国の「人民」の概念は、

理想的な和製語(元は日本語)でしかない。

中国は共産主義を利用して、

「中華」のために「人民」を半奴隷的な制度の首輪をつけて働かさせて、

安い労働力で金儲けできる社会制度をつくった。

また、

中国の「共和」には、

民主主義の精神や制度はなく、

意思決定の過程を表に出さない談合社会になっている。

 

【参考】

・「中華」は中国の漢字として古い言葉だが、「人民」「共和」は20世紀初頭に中国に入ってきた日本語の言葉=和製漢字だ。

・ここ約100年間、中国が日本経由で輸入した和製漢字には、「革命」「共産主義」「資本」「階級」「思想」「政治」「経済」「文明」「文化」等もある。また、ここ四半世紀、技術用語、工業・商業関係で導入した和製語も多いだろう。日本と中国は、自国の社会形成に歴史的に、文化的に深く、広くからみあっている。

 

 

世界の東西冷戦終焉後、

世界中で自滅した共産主義=共産党一党独裁を維持して、

中国は資本主義を導入した。

共産主義と偏向した資本主義=国家社会主義=ナチズムの合体、

似たもの同士が合体して中国は二竜の頭を持っている。

 

「この2頭のドラゴンの合体は相乗効果で化けものになる」

(ドラゴンも化け物だが…)

 

と反共産主義・反国家社会主義思想になる「新自由主義」を提唱した

ハイエクが今生きていたら声高にそう断言するだろう。

さらに、

提唱した新自由主義の限界と邪悪な産物を明言するかもしれない。

すなわち、

新自由主義の経済思想が生んだグローバリゼーションの勢力、

無国籍的な外国資本が中国に資金を投入して、

経済大国化と債務拡大と同時に中国の軍拡化を生んだことだ。

 

今、

中国で、

借金大魔王の3頭目のドラゴンが出てきて、

ドラゴン同士の共食いを少しはじめているかもしれないが、

実際、

ドラゴン三頭は、

「中華」で共同してネオ・ナチズムをさらに拡大しかねない。

 

【蛇足】

1938年〜1939年、ドイツ(ナチ党)はズデーテン地方を併合し、チェコスロバキアを解体してドイツ系住民の多いチェコを併合したが、英・仏の「宥和政策」で世界はこの併合を認めた。

アメリカの民主党のオバマ政権や国連は、中国に対して、まさしく「宥和政策」だった。そして、日本も同調して現代的「宥和政策」に乗った。その結果、東シナ海の尖閣諸島領海侵犯が日常的に継続し、南シナ海に中国は人口の要塞島をつくった。

中国(共産党)はこれから…北朝鮮がドイツ・ナチ時代のようなチェコ併合になる可能性は否定できない。

1/10〜1/11、東シナ海の尖閣諸島で中国海軍のフリーゲート艦が領海侵犯した。今まで中国の領海侵犯は、軍艦仕様の中国公船(中国海警=日本の海上保安庁の船)で軍艦ではなかったので(今まで潜水艦の領海侵犯は大手メディアも無視して、防衛省が公表していないだけだろうが…)、海軍の艦船の領海侵犯は、中国の軍拡が新しいステップに入っていることになる。

 

 

こうした中国の実態は、

中国の近隣諸国、東南アジア諸国では認識できず、

巨大だが見えにくいドラゴンの化け物は隣国では見にくいので、

(ドラゴンの魔法=ナチ党・宣伝省大臣ゲッペルスの亡霊も出て…

誤魔化し・欺しやすいので…)

欧米のような遠くから見た方が明確に客観視できるのだろう。

 

【蛇足】

・日本は、東西冷戦時代に中立政策を(公的に唱えずに)実践して左傾化を(なかば推進して)許容したことで、まだ今でも日本のメディアや学術等の知的層は、「共産主義」の考え方や国を客観的に現実的に描写できず、正確に認識できないようだ。

・1970年代、新自由主義を提唱したハイエクとその弟子リードマンは、別々にノーベル経済学賞を受賞し、新自由主義は東西冷戦を終焉させる思想として、旧・西側諸国(日本以外だが…)で脚光を浴びた。

しかし、東西冷戦終焉まで、日本は新自由主義の文献・論文をほとんど翻訳・紹介せず、左傾化した大学教育の現場では、中身の希薄なマルクス経済学までは特化できなかったが、反共産主義思想になる新自由主義を教えることはほとんどなかった(今もか…?)。ただ、この新自由主義は東西冷戦を終焉させる経済思想になったが、旧・東側圏の解体後、経済格差・分断を生むグローバリゼーションが席巻している。旧・東側圏に左傾化した頭と中立的な足を入れていた日本もここ四半世紀、転換期に入っている。