日中の軍事衝突の可能性ほのめかす~中・台の電話調査の結果から | あらやす日(本)誌

日中の軍事衝突の可能性ほのめかす~中・台の電話調査の結果から

産経ニュース(2012.7.19 21:24)によると、
中国の政府系国際情報紙『環球時報』の世論調査では、
驚いたことに中国の国民の90.8%が尖閣諸島問題への「軍事的手段の採用」に賛成している、
との結果が出た。

また、
台湾でも41・2%が武力行使に賛成している。

なお、この調査は電話で7/16~7/17に実施されて、
中国と台湾でそれぞれで計約1500人の回答から集計したものだ。

【記事】尖閣問題で中国の9割以上が「武力行使」を支持~中台世論調査
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120719/chn12071921250004-n1.htm


仮に、この世論調査の数字に大きな誇張があったとしても、
この結果は中国政府の扇動的な意図=軍事衝突への期待と中国の野蛮度の程度をあらわし、
日本に対する恫喝だと言える。


戦争は小さなきっかけで始まってしまう。

この「きっかけ」がおきないように、
細心の注意を払って未然に防ぐ必要がある。

もちろん、大胆に目には目をで対抗することで、
中国の好戦的態度を沈静化することもできるかもしれない。

細心かつ大胆に対中外交を行なうべきだろう。


ここまで尖閣問題を放置して、中国国内世論の形成を許容してしまった、
日本に大きな問題があったとはいえ、過ぎたことをいくら後悔しても、
今歴然と存在するこの危険な問題がなくなるわけではない。


もし、恐ろしい想定だが日中開戦ともなれば、
中国は歴史的に海戦には弱い。
タイミング良く出た最近のアメリカの論文でも、
日中開戦のシミュレーションで日本の海上自衛隊に軍配をあげている。

【関連記事】米・外交誌『フォーリン・ポリシー』電子版9月号「2012年の日中海戦」
http://www.news-postseven.com/archives/20120906_141129.html


また、
経済封鎖=海上封鎖も地勢上日本側に有利だろうから輸入物資が滞り、
持久戦になった場合は中国は日本よりも厳しい状況におかれるだろうから、
短期決戦か?

また、もし負ければ政情不安な中国の共産党体制は崩壊するだろうから、
そう簡単に戦争にはならないと個人的には思うが、
中国は負けそうになったら最終兵器「核」を使うだろう。

漢民族の中国は歴史的に見て、
戦争レベルの大きな国内の内紛・内乱・分裂はおきているが、
外国を巻き込んだ侵略的な大戦争はここ百年以上おこしていない。

ただ、ロシアやアメリカ、インド、ベトナム、北朝鮮などの、
日中当事国以外の国が参戦してくるとなれば、
たいへんだ~第三次大戦になりかねない。

当事者同士の日中開戦となれば、
尖閣周辺でのこぜりあい的な海戦がおきて、
すぐに講和条約となるのではないかと個人的には思う。

もし、そうなれば、
尖閣の領有問題は国連や国際司法裁判所の俎上にのせることができ、
決定的な解決となるかもしれない。

日中開戦は恐ろしいシミュレーションだが、
決して想定外のことではなく、
原発事故のように「想定外」にしておく方がさらに恐ろしい結果を招く。

先の第二次大戦は世界恐慌がきっかけになった。

今しも世界は恐慌的であり、また、アメリカの覇権が弱体化し、
軍備拡張する中国の経済発展にも陰りが出始めている。

こうした不安定な状況の中にあって、
戦争に巻き込まれるリスクは以前よりも高まっていると想定して、
考えうる限りの対処方法を思案することは、
戦争回避の基本だろう。

戦後の日本の平和ボケはこの際一気に消去して、
政府だけでなく民間レベルにおいても現実を直視して情報収集を徹底し、
平和の夢想ではなく平和を実際に実現して国益を防衛するために、
具体的で自主的な国家戦略を練って対処してゆく必要がある。