西岡武夫参院議長、急死に合掌~今こそ必要な首相の覚悟 | あらやす日(本)誌

西岡武夫参院議長、急死に合掌~今こそ必要な首相の覚悟

11/5未明、
西岡武夫参議院議長(75歳)が、
虎ノ門病院(東京)で肺炎のため、急死した。

現職の参議院議長が亡くなったのは日本政治史上2人目。


故・西岡氏は、
先月10/27に産経新聞の1面コラム【決断】に「今こそ必要な首相の覚悟」を掲載していた。

これはまさしく故・西岡氏の遺言とも言える。

その中で、
「…われわれは日本のこれからの税制全体の体系を、明確にしなければならない時に来ている。私は、まだ日本は、外国からの借り入れを経ずにやっていくことができると考える。ゆえに、特段の年金関係以外の国債の発行を必要とするとは思っていない。

 今後の日本経済のあり方を考えるとき、今回のような大災害とそれに伴う原発の危機に対し、どのように対応するか。かなりの財政支出を伴う大掛かりな対応が当然求められるが、日本としてそれだけの対応をする義務と責任が国際的にもある。私は、建設国債・特例債による大胆な財政出動が必要だと考える。

 国難にあたって、私は、首相の指導力というものがいかに求められ、必要であるかということを今更のように痛感している。わが国はこれから多様な選択肢の中から決断していかなければならない。そのために何をすべきかを時の首相は自ら決定する責任がある。首相の孤独な決断を民間の有識者に責任分担させるべきではない。私は先の国家戦略会議の閣議決定の取り消しを求める。責任の分散化は許されないというのが私の考えである。

 首相のトップリーダーとしての明快な姿勢がある限り、日本の未来はいかなる局面においても閉ざされることはない。」


思うに、
「建設国債・特例債」ではない復興税という増税、
「税制全体の体系」を無視した成行き的な消費税10%アップの国際公約、
そして、
「明快な姿勢」とは言い難い突飛なTPP参加表明(菅政権からの既定路線だが)は、
考え抜かれた「首相の孤独な決断」なのだろうか。

利害関係者の影響下の中で傀儡的な身分で決断させられた事だからこそ、
理路整然とした説明が首相本人の口から「明快」に言えないのではないだろうか。



この国難にあって、
日本国民の総代表であり、
政治家のトップである「首相のリーダーシップ」の本質を問うことができる、
かけがえのない憂国の士を失ってしまった。

西岡武夫参議院議長のご冥福を心から祈念します。