原発事故は震度6の地震が主原因?~津波説はウソ | あらやす日(本)誌

原発事故は震度6の地震が主原因?~津波説はウソ

4/27、
吉井英勝議員(日本共産党、京都大学工学部原子核工学科卒の原子力専門家)は、
衆議院・経済産業委員会において、

「震度6弱~6強」の地震によって「東電の受電鉄塔が倒壊」して、
これによって福島第1原発の外部電源が失われ、
それによって冷却機能が喪失して炉心溶融が引き起こされた、
と追及した。

吉井氏は、
東電が示した資料から、
夜の森線の受電鉄塔1基が倒壊して全電源喪失・炉心溶融に至ったことを暴露したのだ。

「この鉄塔は津波の及んでいない場所にあり、
この鉄塔が倒壊しなければ、
電源を融通しあい全電源喪失に至らなかったはずだ」と指摘した。

それに対して、
経済産業省原子力安全・保安院の寺坂信昭院長は、

倒壊した受電鉄塔が「津波の及ばない地域にあった」ことを認め、
原発の全電源喪失の原因が津波でないことが明らかになった。

しかし、
東京電力の清水正孝社長は、
すでに「事故原因は未曽有の大津波だ」(3/13の記者会見)と述べている。

これは大きな間違いであった。

福島第一原発のある福島県双葉町では震度5弱だった。

震度6で鉄塔が倒壊するとは…
まったく情けない、お粗末な話だ。

この鉄塔の強度不足は、
「ミスターコストカッター」と言われるほど、
大幅なコスト削減をしてきた清水社長の負の業績なのかもしれず、
清水社長の就任以前からある東電の技術軽視の所産なのかもしれない。

たしかに、
もし、この1本の鉄塔が無事だったら、
原子炉停止時に外部電源によって、
非常用炉心冷却装置(ECCS:Emergency Core Cooling System)が働いて、
短時間に原子炉を冷やすことができたかもしれない。
それも、
非常用炉心冷却装置が無事だったならばのことだが。

しかし、
そもそも地震時の緊急停止で、
制御棒がうまく挿入さてなかった場合は、
冷却機能が正常に機能しても冷却しにくい状況になる可能性がある。
もし、
外部電源が確保できていたとしても、
原子炉の配管・電気系統類がダメージを受けていたら、
正常に冷却機能は働かないかもしれない。

また、
外部電源が完全に断たれても、
もし、
非常用電源装置が正常に稼働していれば、
冷却機能は維持できたかもしれない。

今回の事故原因は、
実際、たった鉄塔1本の倒壊が原因なのかもしれないし、
複数の要因が重なっておきたことなのかもしれない。

当然、
地震で原子炉関連の配管や装置類も相当の損害をこうむっただろう。

いずれにせよ、
原因はこれからゆっくり考えればいいのかもしれないが、
震度6程度の地震はいつどこでおきても不思議ではないので、
全国の原発にある外部電源用の鉄塔の構造や強度点検はすぐに行うべきだろう。

そして、
今は「有事」なのだから、
事故を収束することに全力をあげるべきだろう。

和平交渉がありえない戦争の真っ最中で、
なぜ戦争が起きたのか?
とその原因だけを追及しても国民のためにはならない。