前回に続き、今回は結婚後の満足度に関するデータを紹介したいと思います。
白石(2015)によると、
結婚に関する満足度では、男性全体で74.9点!!
では、女性全体ではというと、、、69点!!
また、もし次に結婚する場合であっても今の相手を選ぶかについて、
「わからない」が男女ともに半数を超える。
その中でも、今の相手を「選ぶ」と回答した割合は、
男性で27.2%!
女性は20.8%!
今の相手を「選ばない」と回答した割合では、、、
男性13.6%
女性28%!!!
と大きな差が、、、
なんと悲しき...
白石(2015)は、女性の方が結婚に対して不満が高くなっている理由として、家事育児の負担が女性に集中しており、結婚前後での期待値の低下が大きいと指摘している。
結局、時代は変わっても男性は稼ぎ女性は支える的なジェンダー規範はそう簡単に変わらないってことですかね
引用した論文になります→→→→「白石,2015「現代社会における結婚の実態と既婚男女の意識」関西大学学術リポジトリ」
https://kuir.jm.kansai-u.ac.jp/dspace/bitstream/10112/8970/1/KU-1100-20150331-07.pdf
さて、この結婚の現実を目の当たりにしたところで、
ある一つの疑問が浮かんだんです!!
それは、「同性カップル」においては、どのような関係性であるのか。
ジェンダー意識といったものは存在しているのか(等々)ということです!!
そこで、同性婚や同性カップルに関する文献をいくつか調べてみたんです!!
東,増原2013「レズビアン的結婚生活」イーストプレス
東,増原2016「同性婚のリアル」ポプラ社
南,2015「同性婚 —私たち弁護士夫夫です」祥伝社
になります!!
また、以下の文献も参考になりました!
山田昌弘,2016「モテる構造 —男と女の社会学」
博報堂生活総合研究所「生活者の平成30年史 データで読む価値観の変化」
日本経済新聞出版社
「生活者の平成30年史」はデータが多く、とても分かりやすい!!
データから読み取れることや分析・考察、さらには今後の展望まで丁寧にわかりやすく書かれているので、普段本を読まない人にとっても読みやすいです!!
少しでも気になる方は、ぜひ一度調べてみてください!
話を戻すと、以上の文献の中で東,増原(2016)の「同性婚のリアル」の中で語られていたことは、
「家事分担や年収についてしっかり話し合えます。『男が稼いで、女は家を守るもの』というジェンダー規範が当てはまらないから、『私たちふたり』がどうしたいかを話し合って決めています」
ということでした!!
なるほど!!
でも、他の同性カップルでもそうとは言えないかもしれない...
カップルの数だけ、関係性は様々あることだと思います。
ということで、他の同性カップルの方にもインタビューといった形などで、お話をお聞きすることができればと思っているところです...
また、この東さんと増原さんは2013年にディズニーシーで初の同性結婚式を挙げられてということで、メディアで取り上げられていたようです!!
同性カップルにおける「結婚式」の意義などについても社会学の「社会的承認」の側面から考察できたらなぁと思ったりしました。
また、逆に同性カップルの「結婚式」から異性カップルの「結婚式」を捉え直すという考察の仕方もありなのかなと...。
どっちにしても、当事者の悩みや問題など社会全体がまだまだ共有すべき理解や配慮などを広められるきっかけにもなればと思います!!
さて、当初の目的でもあった多様性について発信できるような論文になりそうにはなってきました笑
以上を踏まえて、現時点での問題関心・テーマ設定をまとめていきたいと思います!!
それでは、次回!
以上