arapacaのブログ

arapacaのブログ

ブログの説明を入力します。

Amebaでブログを始めよう!

『自問自答』

 自分のしたことを、他の人々が評価する。褒められる場合もあろうし、けなされる場合もある。冷やかに無視されることもあろうし、過分の評価にびっくりすることもあろう。さまざまの見方があって、さまざまの評価である。だから、うれしくなって心おどる時もあれば、理解の乏しさに心を暗くする時もある。一喜一憂は人の世の習い。賛否いずれも、ありがたいわが身の戒めと受け取りたい。だがしかし、やっぱり大事なことは、他人の評価もさることながら、まず自分で自分を評価するということである。自分のしたことが、本当にただしかったかどうか、その考え、そのふるまいに本当に誤りがなかったかどうか、素直に正しく自己評価するということである。そのためには、素直な自問自答をくりかえし行わねばならない。みずからに問いつつ、みずから答える。これは決して容易でない。容易な心構えで、できることではないのである。しかし、そこから真の勇気がわく。真の知恵もわいてくる。もう一度、自問自答してみたい。もう一度、自らに問い、みずからに答えたい。

『悩んでも悩まない』

われわれは人間は、たえずといっていいほど悩みにつきまとわれる。しかし私は、悩みがあるということは、人間にとって大事なことではないかと考えている。なぜかというと、常に何か気にかかることがあれば、それがあるために大きなあやまちがなくなる。心がいつも注意深く活動しているからである。だから、悩みを持つことは、むしろプラスにつながる場合が多い。したがって悩みに負けてしまわず、自分なりの新しい見方、解釈を見出して、その悩みを乗りこえていくことが大切である。悩んでも悩まない、そういうように感じることができれば、人生は決して心配することはない。 松下幸之助

『若葉の峠』


 峠から峠に移る旅路かな-いつ聞いたのか、どこで読んだのか、もうすっかり忘れてしまったが、このことばだけは今も忘れずに、時折の感慨にフト頭をかすめてゆく。一つの峠を越えてホッと息をついたら、また次に峠が控えていて、その峠を越えると、やっぱり次にまた峠がつづいていて、だからとめどもなく峠がつづいて、果てしもない旅路である。これもまた人生の一つの真実である。真実である限り、これは誰も避けられない。避けられなければ、やはりただ懸命に歩むほかないであろう。高い峠、低い峠、荒れた峠、のんびりした峠、さまざまの起伏の中に、さまざまの人生が織り込まれて、それで一筋の歩みのあとがついてゆく。時には雨に降られ、風に吹かれ、難渋の重い足をひきずらねばならぬこともあろうが、また思わぬ暖かい日差しに、チチと鳴く小鳥の声をなつかしむこともあろう。それでも元気で懸命に、越えられるだけの峠を越え、歩めるだけの旅路を歩みたい。若葉の峠に、また新しい意欲をおぼえるのである。 松下幸之助