久しぶりに図書館へ行って借りてきた本。


「少年A」この子を生んで……―父と母悔恨の手記 (文春文庫)/「少年A」の父母
¥540
Amazon.co.jp

この事件は本当にセンセーショナルで知らない人はいないと

思われるほどに有名な事件であり、その少年Aこと酒鬼薔薇聖斗の

父母がAの小さな頃から逮捕されるまでの事柄や、逮捕されてからの

激動の日々などが綴られている本である。


特に、逮捕当日からの日々を読むと本当に何がなんだか

訳が分からない日々だったんだろうなと思う。


そして、この本を読み終えて思ったことがいくつかある。



例えば、家庭環境が悪くて、こんな家庭に育てば

そりゃあんな風にもなるさ・・・とあまりにもわかりやすい家庭ならば

いざ知らず、この本を読んでいる限り取り立てて家が貧しいとか

両親が不仲だとか、虐待の限りを尽くしていたとかそんな感じの

印象は受けないのである。


だから怖いな・・・と思った。


普通だからこその怖さ。

これはかなり怖い。



平々凡々な家庭であっても、あのような恐ろしいことをやってのけて

しまうというのは親として非常に怖いと思う。

私は、まだ子供がいないので子育てをしたことがない。

自分に子供が生まれて、自分たちなりに一生懸命に子供をきちんと

した人間に育てようと頑張ってきたつもりが、とんだ殺人犯を育て上げる

結果になろうとは思うはずも無い。

あの両親だってそうだったに違いない。


そして、人を殺したり解剖したりすることに快楽を求めてしまう

人間と言うのは、親の子育て次第で軌道修正だとか、もともとの

子育て次第で回避できるものなのだろうか?

何らかの細胞とか脳のちょっとした傷とか遺伝子とかそういうのが

原因で、しつけとか育ちと一切関係なく出来上がってしまうのならば、

本人も両親もどうしようもない。

育て方などが原因で快楽殺人に手を染めるのであれば、逆に言うと

親が子供の性格を読み取れれば最悪の事態を食い止めることが出来る

かも知れない。

軌道修正が出来るかもしれない。


それにしても、明日はわが身じゃないけど、自分の家は幸せだとか

子供もちゃんと成長してくれてる♪なんて思っていてもいつこんな風に

なるかわからないんだなと改めて思い知らされました。