私はこのドラマを観たことがないが、

そんな私でもこの番組名は知っている。


その主役で人気を博したピーター・フォークさんが

認知症で苦しんでいるという・・・



先日も、南田洋子さんの認知症報道で驚いたが、

本当に高齢化社会を迎え、これからもこういう報道は

増えていくのだと思うが、活躍していた頃を知ってると

こういう話を聞くと寂しい気持ちになってしまう。



今年亡くなった祖父も亡くなる数年前から認知症に

かかっていた。

ちょうど祖母が体を悪くして入院することになったのだが、

認知症の祖父をひとり残して入院できなかったために

祖父も同じ病室で無理やり!?入院させることにした。

ところが、認知症であるためにタバコを病室で吸ってはいけないと

何度言われても忘れてしまうために、結局トラブルを起こし

認知症の人が入るケアホーム的なところに2週間ほど入れることにした。


祖父は祖母に会えないことを酷く悲しみ、これは自分と祖母が

仲良しで妬んだ誰かが計画した陰謀だというようなことを

言っていつも怒っていた。

そして、祖父はいつになったら祖母に会えるのか?と私に

訊ねて来るのだ。祖父は自分でカレンダーを作りあと何日と

丸印をつけていたのだが、翌日に行くともう忘れている。

そして、また陰謀説を唱え始めて怒り出す。

そして、なんとか落ち着かせてカレンダー作りをする。

毎日この繰り返しであった・・・



祖母が退院したのを受け、祖父母とも施設に入ることになった。

そうなったら祖父の認知症はみるみるうちに進んでいった。

私の顔を見てもパッと名前も出てこない。

少しでも祖母の姿が見えないと騒ぎ出す始末。


それまでの祖父は電力会社を勤め上げ、その後定年してから

学校へ通い医療事務の資格を取って、ある病院の事務長にまで

なったのである。家電が好きで自分でビデオの編集だとか

字幕的な機械まで買っていろいろとやっていた。

いち早くワープロも買って、老人クラブの会報やらなにやらも

祖父がけっこう作っていた。


そんな人物が認知症に掛かるとは本当に信じられなかった。



そして、今までの祖父を知っていただけにとても悲しかった。

自分の事も、実の我が子である私の母のことも覚えていない。



それでも私は祖父が大好きだったし、亡くなった今も

祖父が大好きだ。


バリバリに働いてた人がこういう病気に掛かるのを受け入れるのは

なかなか難しい。けれど、それを受け止めていかないと前に進まない。

本人だって訳も分からずイライラされても怖いだけだろう。

この前も言ったでしょ!って言ったところで覚えていないのだから。


まだまだこの認知症は医学でも治せるような特効薬は

開発されていないので、せいぜい程度を遅らせるだけに過ぎない。

高齢化社会をこれから迎えるにあたり、どんどん増えてくるであろう。

あれ?っと思うところが出てきたらなるべく早めに病院へ連れて行って

調べてもらうほうがよいですよね。