テレビで連日流されている中国の反日運動。



でも、わが国の事を批判してあれだけのデモ行進やら

やっているのに日本はある意味人事かの如く

何もないかのように誰もが普通に暮らしている。



私は、まだ韓流ブームが起きるもっと前に

二度ほどソウルへ旅行に行っている。

ソウルへ行く前は、韓国は日本を嫌っているから

もしかしたら嫌な思いをする可能性もあるのかも

知れないとひっそりと思っていた。



ソウルでは日本人ということで嫌な思いをしたり

差別を受けたりすることは全くなくむしろ

親切にしてもらって本当に感謝でいっぱいだった。



だけど、やっぱりここはまだ戦争が終わっていないのだなぁ

と感じることは何度かあった。



そして、一番胸が痛んだのは、ロッテワールドの中に

ある民族博物館に入ったときだった。



そこでは、韓国の歴史を知ることが出来るのだが

現代に近づいたところで急に日本語の文字が並んでいる

町並みに変わっていく。

戦争時に日本が韓国を支配していた時の時代の

風景であった。

非常に胸がつまった。そして、そこを出たところで

一人の老紳士に日本語で話しかけられた。

とても、流暢な日本語で話しかけてきたのだが

明らかに韓国の人であった。

彼が、何故こんなに日本語をきれいに話せるのか

考えるとさらに胸が詰まった。



しかし、その老紳士は本当に嬉しそうに

私たちに日本のことを尋ねてきてくれた。



日本にいると、戦争があったことも

未だにどこかの国で戦争がおこっていることも

忘れがちになってしまう。



ただ、韓流ブームだなんだのと騒ぐのもよいのかも

知れないが少しだけそういう事を考えてみて

みるとまた違った何かが見えるのかもしれないと

思ったりもする。