わたしの"トキメキ三傑"は、中島らも、岸田繁、丸山隆平。存命中のおふたりの、アンテナを反応させてる女性がいる。しかも彼女、好きな漫画家さんの妻でもある。
∞祭のまるちゃんの個人ブースに、「おやすみプンプン」がずらっと並んでた、ってほんとかな。



〜関ジャニ∞クロニクルFより
【丸山が思う鳥飼漫画の魅力】
※「先生の白い嘘」をジャケ買いしたのが始まり
①綺麗事がない
読みながら傷つくこともある反面、嘘のない感情とストーリーに、こんな僕でも生きてていいんや、みんな必死で生きてんねんな、と救われる気持ちも覚える。
②小説のような深いストーリー
小説を読んでるかのような、中に入り込める漫画。
③現実にいそうな登場人物
セリフのひとつひとつや表情に、このひとたちは実在するのでは?とのリアルを感じざるを得ない!

魅力を伝え漏らさないようスマホにまとめてきたところとか、早口で詳細に語り出して止まらないところとか、同じ本を手に「お揃いですね♡」と嬉しそうなところとか、日記的エッセイの共感ポイント※が載ってるページを折り返してるところとか、まるでどこかのヲタクを見てるよう…。わたしも、まるやまくんが今日なに食べたか知りたい。
※共感ポイント:ご本人曰く、「体温を感じた時」。

音楽でも漫画でも映画でも、自担が好きだから飛びつく、というのはあんまり好きじゃないんだけど…。素敵なご縁があって、作品をお借りできることになった。(タイムリーにありがとうございます☺️)

堂本一保・社会人3年目、25歳。きれいな(だけどこき使う)姉二人、かわいい(けど貪欲な)年下彼女に囲まれて、“むっちゃええ日々”、過ごしてます。
※以下、ネタバレしてます※


等身大の京都!言葉のリズム、言い回し、温度、質感、三条通のレトロなビル、祇園のちっさい餃子のお店、五条新町の横断歩道、夜の御池通でタクシーを停める感じ…ここ、知ってる!ああ、それな、な描写が多くて、あっという間に引き込まれる。読み進めるうちに、堂本三姉弟の全員に「自分」や「友達」を見つけた。何回もしんどくなった。

おはようからおかえりまで、生活は続いてく、みたいな意味のタイトルかと思ってたけど。「お早うお帰り」、これ京都弁で、早く帰ってきてね=行ってらっしゃい、の意味らしい。(兵庫県人が気づくわけもなく🤭) 「いってらっしゃい」は帰るとこありきの言葉。

3人ともが住み慣れた場所を出て行き、やがて戻ってくる。何かを得て、何かを失い、また何かを得て、形を変えながらも生活は続いていくのだ。最終回、一保に新しい彼女がいたことが物議を醸したらしい。わたしには、とても納得できる結末だった。抜群に盛り上がった相手のあとにあっさり新しい人(→多分そのまま結婚する)なんて、よくあることやん、めっちゃ人間らしいやん。どうしたって理解し合うことはできないしどうしたって留めておくことはできないし、だから今、目の前にあるものを大事にする。それだけのことやんな。


ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。


世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。