秋明菊 シュウメイギク
我が家の荒れ庭でも、今ちょうど勝手に増えて咲いてます。
その名前、なんか和風でいいですよね。
しかし、いわゆる菊とはずいぶん様相が異なる。
そう、この植物は実はキンポウゲ科。
学名はAnemone hupehensis var. japonica
そう、アネモネ、なんですよ、キンポウゲ科の。
しかも学名に japonica ヤポニカが入ってますが
これは中国原産。
かなり古い時代に日本に入ってきた模様です。
また別名「貴船菊」の名でも知られますが、
これは野生化したものが洛北の貴船に多く咲いていたことから。
この段階ですでに、中国原産であることは忘れられていたのかも。
中国原産なのに
ジャパニーズ・アネモネ
学名 Anemone hupehensis var. japonica
学名にヤポニカがはいっている理由ですが
江戸末期に来日したシーボルトが
Anemone japonica とヨーロッパに紹介しちゃったんですね。
他にスウェーデン人のツンベルグなども同様に
「日本のアネモネ」の名で紹介してしまったので
日本原産と誤解されてしまったというわけ。
アネモネなのに「菊」・・・
中国では「秋牡丹」と呼ばれているようです。
日本の園芸書には「秋明菊」「秋牡丹」でまず紹介され
やがてさまざまな名前で呼ばれるように。
しめ菊 紫衣菊 加賀菊 越前菊 貴船菊
唐菊 高麗菊
秋芍薬なんて、優雅な名も。
それだけ多くの日本人に愛された園芸植物だったのでしょう。
「唐菊」「高麗菊」に、外来種のおもかげがみられますね。
にしても！
なぜ、「菊」というカテゴリーから離れることがなかったのか
だって、菊とはずいぶんちがうだろう！ と突っ込みたくなりますが・・・
こうしてわが国では、菊と呼ばれ続けたアネモネだったのでございます。
菊とはかなり違うと思ったけれど
こうして見てみると
似てないこともないかな。
案外葉っぱの形とか、似てるかも。
こちら、本物の菊。
いや、やっぱり佇まいとか茎の感じが全然違う！
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photo by Aran-Mira
©Aran-Mira/Keiko Kamma
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MAY YOUR DAYS
BE BRIGHT!
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みなさまの上に
素敵なことがたくさん
舞い降りてきますように！
あらんみらより
～愛をこめて～
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本日は穏やかな秋晴れ。久しぶりのような気がします。
昨日の雨でもまた新たな被害が出てしまいました。
台風の被害にあわれた方
いまだ困難の中にいらっしゃる方々へ
心からのお見舞いを申し上げます。
そして
一刻も早く愛おしい日常に戻れますことを
お祈り申し上げております。
MEMO １
貴船菊
昔2時間ドラマかなんかで、殺人犯のアリバイ崩しにこの貴船菊が出てきたことがあった。
なんか、山村紅葉サンだったかな、大きな目を剥いて、「それが違うのよ。彼の靴の裏に花粉がついてたの。それ、貴船菊っていって、京都の貴船にしか咲かない菊なんよ」
というわけでアリバイが崩れて、たしか殺された女性の夫が犯人とわかる決定的な証拠となる・・・
というのを、私は庭に咲いてるシュウメイギクを眺めながら鼻で笑ってみていたよ（笑）
MEMO ２
シーボルト！
う～ん、ミステイクやらかしちゃったシーボルト、懐かしい。
一時おちいって連続記事をバンバン上げてた頃があったなあ。
この方、日本人妻の「お滝さん」の名前をつけてヨーロッパに新種として紹介した紫陽花も
実は新種じゃなかったことが後にわかったということがあったりして
なかなかチャーミングなミステイクをちょろちょろとなさった方ですね。
しかし、その裏の顔は計り知れない・・・？
良くも悪くも怪物的な人ですね。
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As-salamu alaykum
السلام عليكم
Shalomשָׁלוֹם
■Aran-Mira
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