先生は本当に敷島行って教え子達の活躍を見て、とんぼ返りして浜川へ戻って来た。


先生は何か色々感想を言ってたけど、先生だけちゃっかり行ったのが羨ましく、話を聞いてあげない事にしたら、代わりに組長がいつも通りニコニコと聞いていた。




ふん!

(先生、連れてってくれよ!真顔)














そしてついに総体3日目❗


1500mの決勝が見られなかったから、
800mは何としてでも見たい❗


女子の800mの準決勝は11:40から、決勝は13:45からのスタートだ。


一昨日はぽんじが一緒で大変だったが、今日はしっかり預けて来ている。

私はまた、相棒の目立ち過ぎるナッパを連れて、敷島へ向かった。



着いたはいいが、

駐車場が満車🈵ゲロー



回っても回っても停められないので


「俺が車停めてくから、降りて先に行け❗」

と、組長が私を下ろしてくれた。


もうギリギリ💦

スタンドへのスロープも階段もダッシュで上がっていると、

選手紹介のアナウンスが聞こえるでは無いかゲロー❗❗❗❗



私は一昨日の反省点をしっかり活かし真顔シャッ!、

へちょの学校関係者ゾーンから少し離れた位置にちゃんと座った。

座ったと同時に「On your mark❗」が耳に飛び込む!



中村愛花は第7レーンだ。



もう何が何でも勝って欲しかった。


今まで努力し続けたことの結果を、

今日ここに置いて行って欲しい。


山登りした時に、その頂上で旗を立てるみたいに。



心からそう思った。



号砲

スタートを飛び出したのは新島学園。
彼女も元アラマキッズだ。ライスカップ駅伝のトロフィーにその名が刻まれているのを見た事がある。
先生の歴代アラマの五傑に入る、元アラマの守護神クラスである。

中村愛花はその後を追う。
100mを通過してオープンになる。
1位は変わらず新島学園、そして中村愛花、共愛と樹徳が続いて行く。


200m通過は34秒
春季記録会で28秒で入ったせいで後半に失速してしまった。
34秒なら体力は残るはず。


新島学園と並んで首位をキープし、2周目に突入。
ここで1周目68秒。
最初の200を34秒、次の200を34秒。
良い1周目だが、並走する新島学園もほぼ変わらないタイムで回っている。

2周目の前半200を37秒。
サービスエリアは全員少しタイムが落ちる。
そしてそのままバックストレートに入る。



800m走で勝負が動くのはラスト200mだ。

当たり前の話だが、最後まで走り切れると仮定して、ラストスパートかけるポイントが手前であるほど、勝てる確率は高くなる。

もちろん走り切れない可能性も大きい為、それは諸刃の剣にもなる。






このレースで
勝負が動いたのは2回。
まずラスト300mで動く。



中村愛花の足の回転が変わったのに気付いた。




ラスト200mから上げると思いきや、
中村愛花はそのはるか手前からスパートをかけ、勝負に出てきたのである❗
新島学園との差が突然開き始める。


これ以上の差に甘んじていられないと後続も速度を上げて行く。



そして最後に勝負が動いたラスト100m
中村愛花が加速する。

ついに中村愛花は1度も失速すること無く、ロングスパートを走り切り、再び1位を奪還した。


タイムは自己ベストには及ばなかったが、
今はこれで良いと思う。







もうぽんじろうさん、

ここで号泣(笑)
嬉しくて~
嬉しくて~
笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き


200m:34秒
400m:34秒
600m:37秒
800m:29秒

記録 2:14:89  
高校総体女子800m決勝 第1位

おめでとうーーーッッ❗❗❗✨✨✨✨✨







さて、中村愛花が1位奪還してる間、
実は敷島でもうひとつの戦いが繰り広げられていた。





次号では「高校総体アナザーストーリーをお届けする✨真顔キラン


《 続く 》