大河ドラマファンには魅力的な1冊です。(荒木S) | 荒木村重研究会

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荒木村重研究会は「荒木村重研究序説」(瓦田昇著)の
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大河ドラマファンには魅力的な1冊

NHK大河ドラマ・ガイド「光る君へ 前編」(NHK出版)

大河ドラマファンである私は、今年も、早速購入してみました。

全ページ(218ページ)中、7割位カラーで、写真(白黒を含む)が豊富です。

内容は、

登場人物関係図

主要人物2名(紫式部役の吉高由里子さん、藤原道長役の柄本佑さん)の対談

出演者紹介&インタビュー

「光る君ヘ」が描く平安貴族の世界

紫式部&源氏物語入門

紫式部ゆかりの地を歩く

和歌の世界

(本作品の作家)大石静さんへのインタビュー

あらすじ

平安貴族の〈結婚〉のかたち

平安しつもん箱

略年譜

など盛り沢山です。


平安時代の歴史に疎い自分にとって、
「紫式部&源氏物語入門」・「平安しつもん箱」には、助けられています。

また、旅行好きの自分には、「紫式部ゆかりの地を歩く」からは、旅行意欲を刺激されています。

ところで、「光る君ヘ」と荒木村重は、一見、何も関係が無いように見えますが、少なからず関係があります。


まず、荒木村重の先祖が、藤原鎌足という点です。

自分の家系図で

荒木村重から古い時代ヘ遡って見てみると、
荒木村重−荒木義村−荒木氏義−−−(省略)−−−波多野義定−波多野義元−波多野義通−−−(省略)−−−波多野経秀−藤原(波多野)経範−藤原公光−−−(省略)−−−藤原秀郷−−−(省略)−−−藤原魚名−(北家流)藤原房前−−−(省略)−−−藤原鎌足 となっています。

紫式部から古い時代ヘ遡って見てみると、
紫式部−藤原為時−−−(省略)−−−藤原良門−藤原冬嗣−−−(省略)−−−藤原眞楯−(北家流)藤原房前   となっています。

藤原道長から古い時代ヘ遡って見てみると、
藤原道長−藤原兼家−−−(省略)−−−藤原良房−藤原冬嗣−−−(省略)−−−藤原眞楯−(北家流)藤原房前 となっています。

したがって、荒木村重・紫式部・藤原道長の共通の先祖は、(北家流)藤原房前(ふじわら の ふささき)以前の先祖ということになります。


荒木村重も和歌を詠む教養・文化人であった点です。

(当研究会のブログの2022年4月11日付掲載記事参照)

紫式部・藤原道長は、言うまでもなく、和歌を詠む文化・教養人でした。


荒木村重の子、岩佐又兵衛は、京都府(京都市)や福井県に居住していました。

(当研究会のブログの2022年2月17日付掲載記事参照)

一方、紫式部も京都府(京都市)や福井県に居住していました。


荒木村重のゆかりの品(茶器「荒木高麗」)が、徳川美術館に収蔵されています。

また、荒木村重の子(孫という説も有)、岩佐又兵衛筆の重要文化財「豊国祭礼図屏風(左隻)」や、一部が岩佐又兵衛の作品であるという説もある国宝「初音の(婚礼)調度品」が徳川美術館に収蔵されています。

(当研究会のブログの2021年11月28日付掲載記事参照)


一方、紫式部の国宝「源氏物語絵巻」も徳川美術館に収蔵されています。


以上、長くなりましたが、「光る君ヘ」の番組放送が既に始まり、視聴してみました。
第1回目の放送ではショッキングな場面もありましたが、次回以後の放送も、期待して視聴したいと思っています。