荒木村重研究会

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村研スタッフの手作りブログ

荒木村重研究会は「荒木村重研究序説」(瓦田昇著)の発行をきっかけに翌年1999年に伊丹で誕生しました。
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の発行や会員交流に役立つ情報を発信しています。

荒木村重研究会のスタッフブログです。 今後徐々に記事を載せて行きますのでご期待ください。
本養寺は、池田市内唯一の日蓮宗寺院であり、正式名称は「瑞光山 本養寺」、本尊は、本門教主釈尊です。
江戸時代中期の画家、松村月渓(四条派の祖、呉春)が滞在し、画道に精進したことから、「呉春の寺」と呼ばれています。

[本養寺の略歴]
室町時代初期の応永十六(1409)年五月、玉洞妙院日秀上人(関白従一位近衛道嗣公の末子)により開創されました。

戦国時代、荒木村重が居城を池田城から有岡城(伊丹)に変更したのに伴い、本養寺を伊丹に移しました(*1)が、有岡城落城後の天正十(1582)年、本養寺は、近衛家から現境内地の寄進を受け、池田に戻りました。

そして、元禄八(1695)年には、壇頭・大和屋(*2)一族により、本堂・客殿等が再建されました。その後、明治・大正の大修理、昭和・平成の改築などを経て、現在に至っています。

本養寺の写真
1:正門付近から見た眺め


2:本堂


3:常不軽菩薩像


4:妙見堂


5:勝手門


本堂に安置されている日蓮大聖人の像は、「厄除天拝の祖師」と呼ばれています。

鬼子母神堂に安置されている鬼子母尊神像は、伝教大師(=天台宗の開祖、最澄)自作の安産子安請願の霊像であるのみでなく、日蓮大聖人が自ら開眼供養した像と伝えられています。

勝手門は、大阪市内の谷町八丁目の(日蓮宗)本長寺から昭和40年頃に本養寺に移設されました。

呉春に描かれた襖絵や、(画工)土蔵入道浄久(*3)に描かれ寄付された仏涅槃図が、本養寺に保存されています。

[注釈]
*1:伊丹のどの場所に移されたのか等、詳しいことは、残念ながら分かっていません。
*2:池田屈指の酒造家
*3:室町時代の画家

[参考図書等]
「荒木村重研究序説」(瓦田昇著、海鳥社)
信長と戦った武将「荒木村重」(天野忠幸・藤本史子・千田嘉博 他 共著、市立伊丹ミュージアム)
「瑞光山本養寺 略縁起」
「池田市仏教会ホームページ」
「新修 池田市史 第一巻」
「池田市内 散策の伴 その1」
「伊丹市史 第ニ巻」
 Googleマップ



[本養寺へのアクセス]
阪急宝塚線 池田駅 から北へ徒歩約12分
能勢電鉄 絹延橋駅 から南南東へ徒歩約16分
阪急バス 中橋バス停 から東へ徒歩約3分

本養寺の近辺には

呉春㈱


池田城跡


ビッグハープ(新猪名川大橋)



落語みゅーじあむ



池田呉服座



ビリケンさん


逸翁美術館



小林一三記念館の門



吾妻






他にも、五月山公園・動物園、伊居太(いけだ)神社、大広寺など見所が多く、足を延ばせば、池田市立 歴史民俗資料館、カップヌードルミュージアム大阪池田、ダイハツヒューモビリティワールドなどがあります。


逸翁美術館では、令和7年11月30日(日)まで、「あの作品に会いたい! 〜推しの作品、紹介します〜」という展覧会が開催されており、「豊臣秀吉画像」など、幾つもの重要文化財や重要美術品が展示されています。



本養寺の他にも、逸翁美術館・小林一三記念館・池田城跡など様々な見所を訪れ、「吾妻」(現存する大阪最古の人気うどん店)や「雅俗山荘」(小林一三記念館内の邸宅レストラン)で食事を楽しみ、有名な温泉旅館(伏尾温泉)「不死王閣」で宿泊または休憩するのもお勧めです。