半生を振り返って(2) | 荒木田聡

荒木田聡

杉並生まれ、杉並育ち。

それから私の秘書生活がスタートしたわけですが、秘書と一口に言っても、大きく分けると2種類あります。

①議員会館で事務や政策立案をする秘書

②議員の地元でドサ周りをする秘書、です。

私は後者でした。

はじめの数年間はひたすらドサ周りです。

選挙区は長崎3区、日本で唯一、離島の有権者が過半数を超える選挙区でした。

私ははじめ、壱岐という玄界灘に浮かぶ、人口3万人足らずの縁もゆかりもない国境の島に行かされました。

はじめは言葉もわかりません。

東京出身だというと「なんだ、旅の者か。どうせすぐ帰るんだろ」と言われて誰も相手にしてくれません。

なんとか地元の方と打ち解けようと、牛小屋の掃除から金銭トラブルの処理、夫婦喧嘩の仲裁までなんでもやりました。

生活は風呂なし四畳半のアパート、部屋にマムシが入ってくるような環境でした。

本当に大変でしたが、そこで学んだのは、有権者の皆様と政治・行政との距離が本当に近いということです。

私は、身近な有権者の皆様の声に耳を傾けることが本来あるべき政治の姿、そしてそれは、村社会が崩壊し、住民同士の横の繋がりが薄い都市部でこそ実践されなければならない政治の姿だと痛感いたしました。



この度、私がその思いを伝える場として、東京都議会議員選挙を選んだ最大の理由は、有権者の皆様にとって、もっとも馴染みが薄いのが東京都政だと感じたからです。

山田先生に仕えた後、練馬区が選挙区である木内孝胤議員のもとで働いていた際には「都議会議員って一体何をしているのかよくわからない」という声を私も数多く耳にしてきました。

しかしながら、東京都には取り組まなければならない課題は数多くあるのです。