○書評 26冊目 標的
○真山仁
○文藝春秋
○政治もの。経済もの。ミステリ。


登場人物を見て、物語を予測する。東京地検特捜部、初の女性総理候補、新聞記者。政治と汚職の物語かな?と予想する。



○あらすじ


シリーズ化して、お馴染みの検事の冨永真一と、新聞記者の神林裕太が主役となって、清廉潔白で有名な厚労大臣、越村みやびと収賄疑惑を追っていく。みやびは、夫の俊策と共同作業で、女性初の総理大臣を目指す。みやびは、「サービス付き高齢者向け住宅」を、年寄りを食い物にする悪質業者が建てることを問題視して、法案を作った。その法案に反対する国会議員に、カネをばらまいたという疑惑が挙がる。その真実を、冨永と神林が追う。



○書評 : 80点です。


今回は、お年寄りのマンションが取り上げられている。いつも話題となるトピックに切り込む、真山節が炸裂した。政治とカネを巡るミステリ。検察ものは、たまに読むくらいだが、臨場感があって、面白かった。


○こんな人におすすめ

⚫︎政治小説を読みたい人。

⚫︎知的好奇心を満たしたい人。


○本音

⚫︎話題性のあるテーマだったが、お年寄りの住宅というトピックへの関心は、あまり沸かなかった。

⚫︎ドロドロした政治の世界が、舞台となっていた。スカっとする作品ではなかった。


○文章の相性 ☆☆☆


○シナリオ、脚本メモ


みやび、冨永、神林の視点で展開されていた。
収賄に縁のなさそうな、みやびに、終始疑惑があるかという視点で、読み進めていった。生まれてくる疑問が、「次はどうなる?」という好奇心を生む構成となっている。謎は最後に解決する。