令和5年11月22日に、令和5年度荒川区議会定例会11月会議の一般質問が行われました。

 

一般質問を行った宮本舜馬(みやもとしゅんま)議員の質問「学校について」と、それに対する教育長の答弁を記載します。

 

※ この記事の「」内に記載している発言は、音声を文字起こししたものです。不正確な部分がある恐れがあります。また、「」内の()は筆者注です。「」内の漢字やカタカナ、ひらがな等の使い分けは筆者の解釈によるものです。ご了承ください。

 

 

 

5:20~ 一般質問「学校について」

16:20~ 教育長答弁

 

 

宮本舜馬(みやもとしゅんま)議員 一般質問(3)「学校について」

 

 

宮本舜馬(みやもとしゅんま)議員(ゆいの会)

(総務企画委員会委員長)

 


「(前略)

 

次に、学校に関連して2点質問いたします。

 

 

(男女別のプール授業の実施の要望について)

まず、プールの授業について男女別の実施は出来ないかという点です。

 

区内の保護者より、思春期のお子さんが、男女一緒でのプールの授業実施に対して思い悩んでいるというご相談がありました。小学校高学年から中学生くらいになると多感な時期になり、男女一緒でのプールは嫌だという気持ちにも自然になるものだと思いますが、大人にとっては何だそんなことかと感じることでも、思春期では大人には想像がつかないくらいの苦痛となる場合もあり、より良い環境を作ることが出来るのであれば、それを提供してあげたいと考えます。区の教育委員会にも同様の声は届いているものと推察をいたしますが、男女別のプール授業実施は可能なのかについて答弁を求めます。

 

 

(学校の夏季長期休暇期間の用務員の労働環境について)

次に、各学校で働かれている用務員の労働環境について質問をいたします。

 

用務員さんは、生徒が生活する上での生活を整え、清掃はもちろん、草木の伐採など、そのお仕事内容は多岐にわたります。その中で、夏季の長期休暇においては、生徒や教職員の出入りが極めて少ない時期を見計らったワックスがけなどの作業があり、クーラーの無い廊下や階段での作業は非常に過酷な環境となっております。実際に近隣区では、夏季休業期間前に用務員さんの離職が増加するという事例もあるそうで、その労働環境への配慮が必要なのは間違いありません。その点について、荒川区では特に夏季期間にどのような配慮・対策を行っているのかお答えをお願いいたします。(後略)」

 

 

 

教育長 答弁

 

 

(男女別のプール授業の実施の要望について)

初めに、学校におけるプールの授業に関するご質問にお答えいたします。

 

中学校の学習指導要領では、原則として体育は男女共修で行うことが求められると示されており、区立中学校では、水泳指導を含む体育科の授業は原則として男女共修にて実施してございます。

 

一方で、男女共修については様々なご意見があることも承知してございます。各学校では、思春期にある女子生徒が不安なく水泳の授業に参加できるようレーンを分けるなど、身体的接触が無いようにしたり、男女共用水着など生徒が着用する水着を選択できるようにするなど、どの生徒も安心して水泳授業に参加できるよう努めているところでございます。

 

教育委員会といたしましては、生徒や保護者のご意見・ご要望に十分配慮しながら、校長会と連携し、適切な指導に努めて参る所存でございます。

 

 

(学校の夏季長期休暇期間の用務員の労働環境について)

次に、用務員の労働環境に関するご質問にお答えいたします。

 

学校内のワックスがけにつきましては、多くの学校において、学校行事等の数が少ない夏季休業中に実施してございます。議員ご指摘の通り、特に今年の夏は異常とも言える記録的な猛暑に見舞われました。

 

これまでも教育委員会では、学校用務職員に向けた労働安全対策として、作業中のリスクマネージメントや危険予知、ポリッシャー作業における留意点など、毎年度作業員による労働安全研修を実施してございます。また、リーダーである技能長から学校用務職員に対し、ワックスがけや作業手順などの指導や相談を行ってございます。

 

今後も作業の効率化が図られるよう環境整備を行うとともに、適切な休憩やこまめな水分補給、複数での作業の徹底など、学校用務業務の安全管理の徹底に努めてまいります。」