令和5年11月22日に、令和5年度荒川区議会定例会11月会議の一般質問が行われました。

 

一般質問を行った増田峰子(ますだみねこ)議員の質問「子育て支援について」と、それに対する子ども家庭部長の答弁を記載します。

 

※ この記事の「」内に記載している発言は、音声を文字起こししたものです。不正確な部分がある恐れがあります。また、「」内の()は筆者注です。「」内の漢字やカタカナ、ひらがな等の使い分けは筆者の解釈によるものです。ご了承ください。

 

 

 

10:15~ 一般質問「子育て支援について」

20:25~ 子ども家庭部長答弁

 

 

増田峰子(ますだみねこ)議員 一般質問(3)「子育て支援について」

 

 

増田峰子(ますだみねこ)議員(公明党)

(財政援助団体調査特別委員会副委員長、公明党区議団政務調査会副会長)

 

 

「(前略)

 

最後は、子育て支援について2点伺います。

 

 

 

(認証保育所の保育料の償還払い方式の見直しについて)

1点目は、第3子以降の保育料減額申請における、3歳児以降の償還払い方式の見直しについてお伺いいたします。

 

公明党が掲げる幼児保育保育料の無償化は、保護者にとって待望の政策となりました。しかし、荒川区の認可保育園と認証保育所における保育料無償化の違いが浮き彫りになりました。認証保育所の第3子の保護者は区に申請をしなければならず、その上保育料を一旦立て替えなければなりません。一方で、同じ無償サービスを提供する認可保育園では支払いが生じないので、無償化の恩恵を一層感じられる形で受け取ることができます。これでは認証保育所に通わせる保護者の負担は大きく大変です。全ての保護者が安心して子どもたちを預けられる社会を築くために、3歳児以降の償還払い方式の見直しをするべきだと思いますが、区の見解をお伺いいたします。

 

 

 

(認証保育所に対する健康診断と歯科健診の助成について)

2点目に、認証保育所に通う子どもたちへの健康診断・歯科健診の費用助成についてお伺いします。

 

子どもたちの成長は、驚くほどに早いものです。私が子育てに奮闘していた時に、子育ての先輩から『今日のユウイチ君に、明日は会えないよ』と、毎日の子どもの成長を見逃さないようにと激励を頂いたことは今も忘れません。

 

成長が早く感じる一方で、病気の進行は迅速です。特に幼児期は抵抗力も弱く、個人差はありますが体力もついておりません。未来を担う全ての子どもたちを健康に育んでいくことは大変重要だと思います。

 

荒川区は、保育園でも健康診断や歯科健診を医師会と歯科医師会に委託するなどし、毎年行っていただいております。しかしながら、認証保育所においては、区が医師会・歯科医師会へ委託することや補助金を支給していないとお聞きいたしました。私は、全ての子どもたちの健康を守るために、認証保育所においても健康診断と歯科健診をするための助成を速やかに実施することを要望したいと思いますが、区の見解をお伺いいたします。

 

 

 

以上で、1回目の質問を終わります。」

 

 

 

子ども家庭部長 答弁

 

 

(認証保育所の保育料の償還払い方式の見直しについて)

初めに、認証保育所の保育料の償還払いに関するご質問にお答えいたします。

 

区では、待機児童の解消のため、認証保育所の利用を促進し、認可保育園と比べ保育料が高額である保護者の経済的負担の軽減を図ることを目的として、平成19年度に認証保育所に通う一部の園児の保育料にかかる補助金を開設いたしました。その後、認証保育所に通う3歳児から5歳児の第3子以降の児童についても、令和元年10月の幼児教育・保育の無償化により無償化の対象となったため、一旦立て替えていただいた後、償還払いによる保護者への支払いを基本とするという国の通知に基づき、従来からの保育料補助金の制度を生かし、より一層保護者の経済的負担の軽減を図ってきたところでございます。

 

区といたしましても、様々な面で保護者や保育園の負担を軽減することは重要であると認識していることから、本補助金については現在、他自治体の実施方法などを参考にし、補助金制度の見直しや手続きの簡素化に向けて、総合的に検討を進めているところでございます。

 

 

 

次に、認証保育所に対する健康診断及び歯科健診にかかる補助に関するご質問にお答えいたします。

 

 

(認証保育所に対する支援について)

認証保育所については、これまで東京都と連携しながら、開設時における費用や修繕費の補助によるハード面にかかる支援、保育士等キャリアアップ補助事業や、保育従事職員への宿舎借上げ支援事業、技能・経験に着目した運営費補助金の加算等による職員への処遇改善にかかる支援、蔵書充実にかかる助成など、施設の安定的な運営に向けた様々な支援を行っているところでございます。また、令和4年度から防災備蓄品の購入補助及び1歳児受け入れ促進事業の実施、令和5年度から乳幼児保育促進加算の増額を行い、認証保育所への支援の充実を図ってまいりました。

 

 

(認証保育所に対する健康診断と歯科健診の助成について)

ご質問いただきました健康診断及び歯科健診については、認可保育園では健康診断については医師会に、歯科健診については歯科医師会に区が委託するなどし、各園で実施している状況でございます。一方で、認証保育所につきましては、議員ご指摘の通り、医師会や歯科医師会への委託や区の独自の補助は行っておらず、東京都から支給されている運営費補助金の中で実施していただいてまいりました。区といたしても、子どもたちが園の設置主体や施設形態の違いによることなく、心身ともに生き生きと成長するとともに、生涯を通じた歯と口、体の健康づくりを乳幼児期からスタートさせることは大変重要であると考えており、認証保育所における健康診断及び歯科健診にかかる補助についても検討しているところでございます。

 

 

 

引き続き区の子育て支援の一翼を担う認証保育所との連携を一層深めながら、子育て支援策の充実を図ってまいります。」