令和5年11月22日に、令和5年度荒川区議会定例会11月会議の一般質問が行われました。

 

一般質問を行った若林由季(わかばやしゆき)議員の質問「施設・用地の活用について」と、それに対する総務企画部長の答弁を記載します。

 

※ この記事の「」内に記載している発言は、音声を文字起こししたものです。不正確な部分がある恐れがあります。また、「」内の()は筆者注です。「」内の漢字やカタカナ、ひらがな等の使い分けは筆者の解釈によるものです。ご了承ください。

 

 

 

28:55~ 一般質問「施設・用地の活用について」

53:05~ 総務企画部長答弁

 

 

若林由季(わかばやしゆき)議員 一般質問(6)「施設・用地の活用について」

 

 

若林由季(わかばやしゆき)議員(自民党・次世代)

 

 

「(前略)

 

次に、教育施設等の活用に関する質問をいたします。

 

 

(南千住第三幼稚園の廃園について)

昨年8月に教育委員会から示されました荒川区立幼稚園の今後の方向性(『荒川区立幼稚園の方向性について』)の中で、園児数の推移、幼児人口の状況等、総合的に判断し、各地域に4園配置する方向性が示されております。そのため北城議員からの質問にもあった尾久幼稚園と同様に、私の地元である南千住において長く荒川区における幼児教育の一翼を担った南千住第三幼稚園についても、今年度の入園応募状況によっては、当初計画よりも早い令和6年度末で閉園となる可能性があると考えられています。先日公表された区立幼稚園の申し込み状況の速報値では、尾久幼稚園同様に3歳児入園数の数は学級編成基準を下回っておりましたので、閉園も現実的になってきたと思います。

 

 

(南千住第三幼稚園の廃園後の園舎や敷地の活用について)

しかしながら、南千住第三幼稚園の園舎は社会福祉協議会と同じ建物を利用しているため、活用するにしても一定の制約があると思われるため、当面の間は建物を利活用し、商店街に隣接している環境を生かし、子どもたちが自ら食事を作ることが出来るような生活力を学べる新しい形の子育て支援に資する活用を検討していただくなど、更なる区民サービスの視点から地域の声を聞き、活用方法を検討していただきたいと思います。

 

また、将来的には現在の建物の老朽化が進み、いずれは大規模修繕もしくは除却として新たな用途で活用することが必要になることも視野に入れて、今後の対応を検討していただきたいと思います。

 

昨今の地球温暖化の影響で、この先も夏は酷暑が続いていくものと推察しており、子どもたちが屋外で遊ぶには非常に過酷な状況が続いていくことが容易に想像できます。例えば、天候に左右されずに思いっきり体を動かせる室内遊び場であったり、先ほど質問いたしました出産後の産婦及び乳児に対して心身のケアなどを行う産後ケアセンターなど、子育て支援に資する施設の整備をすることで、荒川区がより子育てしやすい街になると思いますが、区の見解をお伺いいたします。

 

 

(地域図書館等の環境整備について)

6月会議において我が党・斎藤議員よりご紹介をしていただきました、私の地域図書館の思い並びに私に届いている区民からの声をお伝えさせていただきます。

 

現在検討を進めている南千住図書館・(荒川)ふるさと文化館のリニューアルにおいて、これまでの区民の方々に有効に活用するという視点からは一程度課題がある地下スペースについて提案をいたします。これまで申し上げてきたような、子育て支援に資する子どもの居場所であったり、遊び場などの機能を備えたフロアにしていただきたいと要望いたします。

 

また、先ほど申し上げたように、この先も夏の時期は酷暑が続き、屋外の憩いの場が制限されることを懸念いたしますと、将来的に日陰の少ない汐入公園内に図書館を併設した環境整備をお考えいただくとともに、今後新たな整備が予定されている南千住駅東側地域も、将来の子どもたちの健やかな成長に資する施設開設の候補地として検討してはいただけませんでしょうか。

 

本件につきましては今回は答弁を求めませんが、これから共に区民にとって最善な環境整備や何かを模索して、試行錯誤させていただく所存でございます。(後略)」

 

 

 

総務企画部長 答弁

 

 

「施設・用地の活用に関するご質問にお答えいたします。

 

 

(これまでの施設・用地の活用について)

区ではこれまで、区内における用地情報や施設需要を一元的に集約し、区施設の用途廃止後の転用や用地の活用等を図ることにより、施設・用地の有効活用に適切に努めてまいりました。

 

 

(南千住第三幼稚園の廃園について)

ご質問の南千住第三幼稚園につきましては、教育委員会における区立幼稚園全体の再配置方針の中で見直しを予定しているところであり、現時点における来年度の応募状況を踏まえますと、当初の予定より閉園の時期が早まる可能性があるものと認識してございます。

 

 

(南千住第三幼稚園の廃園後の園舎や土地の活用について)

当該園の園舎は、現在社会福祉協議会が使用している建物と構造上一体となっておりますので、そうした条件のもとで当面どのような用途に活用することが出来るか、今後全庁を挙げて検討してまいります。

 

また、様々なご提案をいただきました将来的な活用方法につきましては、建物の現況や接道状況、法令の定め等により活用用途によっては大規模な改修が必要となる場合や、用途に制約を受ける場合があるなどの課題も想定されますが、区といたしましては、行政需要や区民のニーズ、地域の要望等も勘案しながら、多角的な角度から検討を行い、区民の貴重な財産である施設・用地を最大限有効に活用してまいります。」