令和5年11月21日に、令和5年度荒川区議会定例会11月会議の一般質問が行われました。

 

一般質問を行った北城貞治(ほうじょうさだはる)議員の質問「特別養護老人ホームの大規模改修について」と、それに対する福祉部長の答弁を記載します。

 

※ この記事の「」内に記載している発言は、音声を文字起こししたものです。不正確な部分がある恐れがあります。また、「」内の()は筆者注です。「」内の漢字やカタカナ、ひらがな等の使い分けは筆者の解釈によるものです。ご了承ください。

 

 

 

22:55~ 一般質問「特別養護老人ホームの大規模改修について」

46:55~ 福祉部長答弁

 

 

 

北城貞治(ほうじょうさだはる)議員 一般質問(6)「特別養護老人ホームの大規模改修について」

 

 

北城貞治(ほうじょうさだはる)議員(自民党・次世代)

(震災・災害対策調査特別委員会委員長、自民党・次世代副幹事長)

 

 

「(前略)

 

次に、特別養護老人ホームの大規模改修についてお伺いをいたします。

 

 

(早期に大規模改修の基本設計に着手する必要性について)

先の決算に関する特別委員会におきまして、我が会派の菅谷元昭(すがやもとあき)議員が区立特別養護老人ホームの大規模改修に関する質疑を行いましたが、私からもこの点につきまして確認をさせていただきます。

 

特別養護老人ホームの大規模改修については、菅谷議員がこれまでも早期に着手すべきことを繰り返し指摘し、先の決算に関する特別委員会においても、大規模改修を円滑に進めるために準備段階が極めて重要であり、準備には相当な時間もかかるはずであるので、今年度中に基本設計に着手した方が良いのではないかというような提言をいたしました。これについては、私も全く同様の考え方であります。

 

区内には、(特別養護老人ホーム)グリーンハイム荒川のほか区立の施設が2箇所あり、(特別養護老人ホーム)サンハイム荒川は平成6年、(特別養護老人ホーム)花の木ハイム荒川は平成11年に竣工しています。それぞれの築年数が経過をしており、老朽化も進んできております。そのため、グリーンハイム荒川の後は順番にこの2施設の大規模改修も行っていかなければなりません。グリーンハイム荒川の工事の着手が遅れれば、必然的にこの2施設への対応も遅れることとなります。また、特別養護老人ホームは24時間365日稼働していることから、建物や設備の老朽化の進行が他の通所施設等と比較しても相当早いため、かなり切迫した状況にあると思います。先々を見据え、今から出来ることは早急に進めていく必要があります。こうしたことから、早期にグリーンハイム荒川の大規模改修を行うことが極めて重要であり、この度の補正予算案に基本設計に関する所要の経費を計上し、早期に着手することした区の姿勢については、高く評価をしております。

 

特別養護老人ホームは高齢者の大切な住まいでもあり、入居者が安心して快適に暮らせる環境を確実に提供できるようにしなければなりません。そのためには、まず十分な準備のもとグリーンハイム荒川の大規模改修に着手し、それを契機として他の区立2施設についても大規模改修を着実に進めるべきと考えます。区の認識をお伺いをいたします。(後略)」

 

 

 

福祉部長 答弁

 

 

「(前略)

 

最後に、区立特別養護老人ホームの大規模改修に関するご質問にお答えいたします。

 

 

(仮移転が必要な理由について)

大規模改修について、区ではこれまで様々な方策を検討してまりましたが、入居者の健康面に与える影響の大きさや、給排水管等のやり直し箇所が発生する可能性があることなどから、いわゆる居ながら工事の実施は困難であると判断し、入居者が生活できる仮移転先を確保して工事を行う手法の実効性が高いという考えに至りました。その実現のため、現在協議の最終段階に入っており、具体的な方針につきましては令和6年2月に議会にお示しできる見込みでございます。

 

 

(仮移転の期間について)

仮移転期間については、(特別養護老人ホーム)グリーンハイム荒川の大規模改修の着手時期を令和7年10月を見据えた上で調整を行っており、仮移転期間を想定通りに収めるためには、出来るだけ早期に基本設計に着手し、詳細な現地調査を行うことにより、工期内に確実に施行する必要があると考えております。

 

 

(早期に大規模改修の基本設計に着手する必要性について)

また、ご指摘の通り、(特別養護老人ホーム)サンハイム荒川・(特別養護老人ホーム)花の木ハイム荒川の2施設についても築年数が古くなっており、順番に大規模改修に取り組む必要がありますが、2施設の改修にはその仮移転先として改修工事を終えた後のグリーンハイム荒川の活用を視野に入れていることからも、グリーンハイム荒川の基本設計に早期に着手していく必要性が高いと考えております。

 

そのため、準備段階が極めて重要とのご提言をいただき、具体的な方針を議会に報告する前ではございますが、基本設計に着手するための補正予算案を上程させていただきました。必要な準備をしっかりと行うことで、まずはグリーンハイム荒川の大規模改修に着手し、続く2施設についても着実かつ円滑に大規模改修を進めることで、入居者への安全で快適な住いの提供を目指してまいります。」