令和5年9月13日に、令和5年度荒川区議会定例会9月会議の一般質問が行われました。
一般質問を行った相馬ゆうこ(そうまゆうこ)議員の質問「学校休業中の学童クラブでの昼食提供について」と、それに対する子ども家庭部長の答弁を記載します。
※ この記事の「」内に記載している発言は、音声を文字起こししたものです。不正確な部分がある恐れがあります。また、「」内の()は筆者注です。「」内の漢字やカタカナ、ひらがな等の使い分けは筆者の解釈によるものです。ご了承ください。
12:30~ 一般質問「学校休業中の学童クラブでの昼食提供について」
22:30~ 子ども家庭部長答弁
相馬ゆうこ(そうまゆうこ)議員 一般質問(4)「学校休業中の学童クラブでの昼食提供について」
相馬ゆうこ(そうまゆうこ)議員(共産党)
(共産党区議団副幹事長)
「(前略)
最後に、夏休みなど学校休業中の学童クラブでの昼食提供について伺います。
荒川区議会でも、これまでに様々な会派の皆さんから要望があげられてきました。保護者の皆さんからは、働きながら毎朝お弁当を作る大変さに加え、最近では猛暑によるお弁当の安全面・衛生面を心配する声も上がっております。区内では保護者と事業者が協力し、2箇所の学童クラブでお弁当の提供が行われておりますが、本来区立の学童クラブにおいて、子どもたちの日中の生活と豊かな食を支えるのは区の責任であるはずです。
八王子市の学童クラブでは、小学校の給食調理室と学校給食センターを活用し、学校栄養士が考えた献立で、地元食材を取り入れた温かい昼食を提供しています。さらに、不登校など希望する子どもへも提供を始めたそうです。既にある施設を活かした取り組みは、自校調理方式の荒川区でも十分に可能ではないでしょうか。
コロナ禍で学校が休校となる中、子どもたちの食の保障をどうするかが課題となり、各自治体でお弁当やパンの支給など様々な取り組みが行われたことは記憶に新しいことと思います。さらに、給食の無償化が全国で広がり、荒川区でも今年度から開始されました。子どもたちの食を支える取り組みは、格差が広がる中で貧困対策としても重要です。学校長期休業中に学童クラブの子どもへ昼食を提供すること、あわせて学童利用外の希望する子どもへも提供することを求めます。区の答弁を求めます。
以上で、第1回目の質問を終わります。」
子ども家庭部長 答弁
「長期休業期間中の学童クラブにおける昼食提供に関するご質問にお答えいたします。
こども家庭庁の調査によれば、全国の学童クラブの約2割が小学校の長期休業期間中に昼食を提供しており、区でも学童クラブの昼食について保護者から暑さで弁当の保存が心配である、弁当作りが負担であり給食等で対応してほしい等のご意見があることは認識しております。これを受け区では、保護者の弁当作りの負担を軽減できるよう、今年度の夏休み中に2箇所の学童クラブにおいて昼食のモデル事業を実施し、来年度の夏休みから全ての学童クラブでお弁当給食が実施できるよう検討を進めております。
これにつきましては、学童クラブを利用している保護者の負担軽減の考えから検討を進めているものであり、学童クラブを利用していない児童への対応については考えておりません。また、学校の給食設備の活用については、校外学童(クラブ)への対応等もあり難しいものと考えております。
区といたしましては、子どもたちの食の支援を含め、引き続き子育て支援策の充実に努めてまいります。」