9月1日は「防災の日」。今日8月30日からは防災週間です。備えを見直したい時期ですが、ローリングストックのために食品を一気買いすると、家計にも収納にも負担がかかります。
そこで今回は、普段の買い物に組み込みながら、食品ロスも防ぎやすい始め方を3ステップでまとめます。
防災の日に知りたいローリングストック
ローリングストックとは、普段食べる食品を少し多めに買い、古い物から食べ、使った分を補充する備蓄方法です。
特別な非常食だけをしまい込むのではなく、日常の食事で回していくのがポイント。消費者庁も、普段の食品なら期限内に食べきりやすく、災害時に「口に合わない」「作り方が分からない」と戸惑うことも減らせると案内しています。
備える、食べる、食べた分を補充する。この循環なら、防災のためだけの出費にせず、いつもの食費の中で続けやすくなります。
4人家族の備蓄は「少しずつ」が現実的
農林水産省は、食品の家庭備蓄を1人当たり最低3日分、できれば1週間分用意することが望ましいとしています。
水は、飲料水と調理用水を合わせて1人1日およそ3Lが目安です。4人家族の3日分なら、計算上は3L×4人×3日=36Lになります。
奥さんと中学1年生の息子、小学5年生の娘がいるわが家も4人家族です。必要量を数字で見ると、「全部を今日そろえるのは大変」と感じる方も多いのではないでしょうか。
だからこそ、最初から完璧を目指さなくて大丈夫。まずは3日分を目標に、今ある在庫を生かして少しずつ近づけるほうが、家計にも無理がありません。
ローリングストックを始める3ステップ
1.家にある物と期限を確認する
最初に食品庫を見て、普段食べている常温食品がいくつあるか、期限はいつかを確認します。
備蓄品を買いに行く前に在庫を見れば、同じ物の買いすぎを防げます。家にある物も、立派な備蓄のスタートです。
2.普段食べる物を1品だけ多く買う
次の買い物では、家族が普段から食べている常温食品を、まず1品だけ多く買ってみます。
長期保存できる物を一度に大量購入するより、食べ慣れた物を少し増やすほうが、日常の献立にも使いやすくなります。特売でも、食べ切れる量かを先に考えたいですね。
買い足す前に、「家族が食べるか」「普段の献立で使えるか」「置く場所があるか」を確認します。安くても使わない物は、備蓄の循環から外れやすいからです。
水のように必要量が多い物も、収納を確認しながら段階的に増やせば大丈夫。買い物のたびに少しずつ目標へ近づけます。
3.手前から食べて、使った分だけ補充する
期限が近い物を手前に置き、普段の食事で使います。食べたら、次の買い物メモに同じ数だけ追加します。
「月初に期限を見る」「使った日にメモする」など、確認のタイミングを一つ決めておくと、買い忘れと期限切れの両方を減らしやすくなります。
食物アレルギー、慢性疾患、介護などで特別な食品が必要な家族がいる場合は、一般の備蓄とは分けて準備します。食品以外の熱源、薬、衛生用品なども、家庭の事情に合わせて確認してください。
備えも家計も、完璧より続く仕組み
ローリングストックは、大量に買って終わりではありません。
- 今ある食品と期限を見る
- 普段食べる物を1品増やす
- 食べた分だけ補充する
この3つを繰り返せば、食品ロスを防ぎながら、備えを少しずつ厚くできます。
今日の小さな一歩は、買い物ではなく食品庫を開けること。期限が近い物を一つ手前へ動かすところから始めてみませんか。
出典
- 内閣府「令和6年度『防災週間』、『津波防災の日』及び『火山防災の日』について」
- 農林水産省「知って備える 家庭備蓄のイロハ」
- 農林水産省「災害時のために、備えていますか?」
- 消費者庁「食品ロスにしない備蓄のすすめ」
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