奈良市富雄のコインランドリー 洗い屋本舗サニー富雄店です。
一週間分たまっていた新聞を読んでいると、先日話題になったコンプリートガチャ(コンプガチャ)に関する記事がありました。
自分はゲームは一切しないので、コンプガチャというものの存在はニュースになってから初めて知りました。
100円入れてハンドルを回せばカプセルに入ったおもちゃが出てくる「ガチャガチャ」と、英語のcomplete=全部揃える の造語ですが、簡単に言えば携帯やスマートフォンで遊べるソーシャルゲーム(オンラインゲーム)の世界で、カードが当たるくじ引きをして、何種類かカードを揃えたらゲームを有利に進めるためのアイテムが当たるというものです。
このコンプガチャが組み込まれたゲームですが、ゲーム自体は無料で始められるものの、途中でアイテムを入手しないとゲームを有利に進められない仕組みになっていて、プレイヤーはアイテムが当たるまでくじを引き続けます。
最初は無料でアイテムが集まるが、レアアイテムは課金しないと入手出来ない。そしてそのアイテムを直接購入する事は出来ないというのも上手い仕組みですね。
1回300円ぐらいが相場で、5種類のカードが全部揃うとアイテムと交換出来るという感じのルールです。
現実の世界ではランダムに出てくるアイテムを組み合わせることで他の景品を入手出来るくじは景表法で禁じられています。
もう少しで揃いそう、という人間の心理(射幸心)をついたもので、これに引っ掛かった未成年者を多く含む利用者に高額な請求が来るようになったのが問題の始まりです。
消費者庁はコンプガチャの違法性について検討を始めるとの事で、これに先立ちソーシャルゲーム各社は一斉にコンプガチャを自主的に中止することになりました。
ここ数年急成長した、CMでもお馴染みの会社です。
これは読売新聞の引用ですが、あるゲーム開発会社のプログラマーによると、「いいゲーム」と言えるかどうかはどれだけアイテムを買わせるかにかかっており、決め手は「ハイジン(廃人)課金者」に、いかに長くゲームを続けさせるか、だそうです。
「ハイジン課金者」とは月に数万円以上使うユーザーを指す隠語です。
ただし搾り取りすぎるとユーザーが離れてしまうのでその加減が難しく、社内のコンピューターが状況を常時監視し、課金やアクセスが少ない時は急いでプログラムを書き換え、通常300円のところを100円キャンペーンを始めたり、アイテムが当たりやすいようにくじの確率を調整するそうです。
自分も幼い頃はガチャガチャやビックリマンシール集めに熱中しましたが、当時はお小遣いの範囲でしか出来ませんでした。
お小遣いが無くなれば「ゲーム」は強制終了です。
前払いだから当然ですよね。
しかしコンプガチャはゲーム内の仮想通貨(購入にはお金が必要で、請求は携帯電話の使用量と一緒に請求が来る後払いの形になります)を使うため、お金を使っているという感覚が薄いのが怖いところです。
利用者の年齢制限も無いので、金銭感覚が未熟な児童に高額請求が行く事も多いそうです。
うーむ、ヤクザな商売ですな。
商売は法律すれすれのところが一番儲かるとはよく言いますが。
どうりであんな短期間に上場企業となる訳か。
しかし子供に多額の請求が行くような反社会的な商売は長続きしません。
この業界に限らずですが、拝金主義と言われている最近は法すれすれでも、場合によっては明らかな法令違反でも儲かるなら何でもやるという風潮がありますね。
誤解を招くような広告、強引な勧誘、ずさんな品質管理、人格無視の雇用、生産地の偽装etc数えればきりがありません。
法の範囲内で商売をするのは当然として、人間の社会には「モラル」があります。
商売なので銭勘定もきっちり出来ないとダメですが、対価に見合う商品やサービスを提供しているか、社会にどう貢献しているか、従業員を含め取引に関わる皆が幸福になれるか、これらを意識しておかないと短期的な急成長はあってもその後必ず破綻するでしょう。
自分はまだ駆け出しの若造ですが、いわゆる「ズル」や「反則」プレーをせず、誰からも認められる(褒められる)ような仕事をしたいと思います。
また、「良心」、「仕事へのプライド」、「義理人情」を重んじる人間でありたいと思います。
「利益はあとからついてくる」の言葉を信じて。
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洗い屋本舗サニー富雄店
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