喫煙はさまざまな病気の原因となることはよく知られていると思います。

 

肺がんの原因になるだけでなく、口腔や食道がん、大腸がん、胃がん、膵がん、乳がん、子宮頸がん、膀胱がんなど多くのがんのリスクを増やします。

 

その他にも肺機能が低下し酸素吸入が必要になる慢性閉塞性肺疾患(COPD)や心筋梗塞、脳卒中、糖尿病、歯周病、胃潰瘍、喘息、慢性腎臓病と全身のさまざまな病気の原因となります。

 

また受動喫煙で肺がんや脳卒中、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、乳児突然死症候群(SIDS)といった健康被害を周囲に及ぼすことにもなります。

 

喫煙に伴う出費も大きく、1日に1箱550円を吸うと、50年でなんと約1千万円をタバコに費やす計算になります(今後さらに値上げされる予定なのでもっと必要です)。

 

病気になって医療費がかかったり、働けなくなり経済的に困窮するリスクもあります。

 

それなのにやめることができないのは、喫煙は単なる習慣ではなく「ニコチン依存症」を引き起こすからです(2019年の喫煙率は男性27.1%、女性7.6%とまだまだ吸っている人が多いのが現状です)。

 

タバコを吸うことがストレス解消になるのではなく、ニコチンが減少するストレスから逃れるために喫煙するというのが実態です。

 

ニコチン依存症に対して薬を利用しながら禁煙する方法として「禁煙外来」があります(特にチャンピックスという内服薬が有効性が高いです)。

 

しかし現在チャンピックスが製造過程の問題により供給が停止され、禁煙外来での処方がストップしている状況です。

 

今後の供給の再開が望まれますが、現在のところおすすめなのがアラン・カーが提唱した「禁煙セラピー」です。

 

タバコを無理に我慢するのではなく、うまく依存から抜け出すためのコツが豊富に解説されています。

 

書籍はこれまでに世界でなんと1300万部も売れているそうです!マンガで分かりやすく解説した本も出版されています。