じんま疹は下の写真のような発疹が出る病気で、食べ物や薬のアレルギーで起こるイメージがあると思いますが、実は成人のじんま疹のほとんどは原因不明です。

 

広島大学からの報告ではアレルギー性のじんま疹の割合は5.4%しかなかったされています。

 

原因不明だと格好悪いので、医学的には特発性(とくはつせい)じんま疹といわれています(特発性=原因不明です)。

 

他には寒さや温熱、圧迫などの物理的刺激で起こる刺激誘発型じんま疹もあります。

 

特発性のじんま疹はストレスが影響することが考えられており、6週間以上にわたって繰り返し生じることがあります。

 

下の写真のような環状(わっか状)のじんま疹は、特発性で慢性のじんま疹にみられることが多いです。

 

治療の主役は花粉症でも用いられる抗ヒスタミン薬です。

 

じんま疹の程度が強い場合には短期間ステロイドを使うこともあります。

 

平行してストレス対策に取り組むことも大切です。

 

特発性じんま疹の85%は4週以内に治癒しますが、約7%は1年以上続いたという報告もあります。

 

じんま疹が出たらアレルギーの心配をするだけでなく、ストレスケアに注意していきましょう!