内科外来では頻繁に運動を勧めていますが、言い訳をしてなかなか運動しない人が多いです。

 

言い訳として多いのが、①時間がない、②コロナが怖い、③膝や腰が痛い、の3つです。

 

①の時間は作るもので、多忙な経営者でも工夫して運動の時間を確保しています。

 

②は最近増えている言い訳ですが、むしろ運動不足のほうがコロナは重症化しやすいです。

 

③は正当な理由と思われがちですが、膝や腰の痛みは身体を動かして治すのが最近の考え方になっています。

 

膝の痛みは9割以上が変形性関節症が原因で、この変形性関節症は近年増加の一途をたどっています。現在日本で約2500万人の患者がいるとされており、人工関節の手術は下図のように年々増えています。

 

変形性膝関節症は加齢と肥満、運動不足が原因として挙げられます。

 

人間の歩行時には体重の3倍の荷重が膝にかかるとされており、10kg体重が増えると30kg負荷が増えることになります(階段では6倍といわれています)。

 

それが積み重なると膝の軟骨がすり減って、50歳を超える頃から膝痛や股関節痛に悩まされることになります。

 

また膝の周りには筋肉や靭帯があり膝を保護しているしているのですが、運動不足で筋肉や靭帯が衰えることも変形性膝関節症を悪化させます。膝を動かして筋肉や靭帯に適度な刺激を加えることも大切です(過剰な負荷はマイナスになることに注意は必要です)。

 

適度な運動を行って肥満を解消しつつ、膝に適度な刺激をかけて、変形性膝関節症を予防するようにしていきましょう。

 

すでに膝の痛みが出てきている人は過剰な負荷にならないように注意しながら運動する必要があり、書籍などを参考に運動療法に取り組むようにしましょう!