今年、36歳になりました。年女です!
去年35歳になった時には、あたしも一人前!とちょっとテンション上がりましたけど、年齢に対して中身が追いついていないような落ち着きのなさで焦ってます。
で、そんな中最近モヤモヤと気にしているのが、
まわりがぁー、まわりがぁーーーー、
私を、、、
「ベテラン」と呼ぶようになったことです。
「新井さんはもうベテランだから、仕事を若手に譲ってほしい。」
(番組スタッフからの一言)
「ベテランの新井さんに任せられて、安心です。」
(イベントスポンサーからの一言)
そして、一番打撃が強かったのは、アナウンサーを目指す大学生から。
「新井さんは、女子アナというよりかは、ベテランのアナウンサーさんのような感じですね」
今まで一番楽しかった瞬間は?辛かった経験は?と言うありきたりな質問(!)に対して、丁寧に答えていた結果、言われました。
え?どうしてそうなった?笑笑
いや、これ全部、相手は、多分私を褒めようとしたんですよ。多分。。気持ちは分かるんですよ!
でも!!
ほかに言い方ありません!?例えば、熟成されたワインを褒める時に、香りや舌触りや味の複雑さを表現することなく、「熟成されている」と乱暴に言い放つだけのことと一緒だと思うんです。どう言うところが味わい深いのか教えてよ!て。
余計分かりづらくなりましたかね!?
そんな風に、ボキャブラリーや言葉が至らないのはしょうがないと思いますけど、それ、私の前で言う必要あった?と疑問が残るんです。
ベテラン。
あるいは、大物。大御所。大先輩。
それらの言葉は、本人のいないところで「あの人はベテランだから、そんな方にお願いできて安心」と言う意味などが込められて使うものだと思うんです。本人に向かって「あなたはベテラン」と言うのは、その人のキャリアの長さを示してお伝えしているだけ。私がそんなことを仕事相手に言われたら、あなたはベテランなのでミスしないでくださいねと、その言葉以外の意味が含まれて取れる。プレッシャーをかけられているようにしか聞こえない。
(キャラクターとか、他の要素で評価してキャスティングしてくれたのかと思ったよー!という心の叫びが漏れそうです)
これを「ラベリング」と呼ぶと教えてもらいました。「プロですね」とか、「優しい人ですね」と言われると、言ったその人の前では、そうならざるを得ない。そう、相手をラベリングすることで、ポジションを確保する「マウンティング」行為なのです!
じゃあベテランじゃなくて何と呼ばれたいのか。お姉さんて呼ばれるのも嫌だし、大先輩も、からかってるようにしか聞こえないし、さすが!って言われると、何基準のさすがだ!と思ってムカつく。
結局自分でも正解は分からない、なんともめんどくさい性分です笑
私、年に一回だけ、学生さんの前でキャリアデザインのクラスのゲスト講師として話をさせてもらっているんですが、去年、「オトナになるということは、自分自身をハンドリングすることです。色んな感情をコントロールすることです。」と、大きな声で大学生の皆さんに話してきました!
果たして今の私は、人から見られている自分の姿をきちんと受け入れ、自分の気持ちをコントロールできているのでしょうか。。そんな自分自身をコントロールし客観的に見ることこそ、ベテランでありたい。
ベテランは、なりたいものであって、呼ばれたいものではないのです。
ちなみに、先日ナレーターの友達と話していたら、彼女のファンだと名乗る後輩さんからこんなメールが届いたそうです。
「今度、◯◯さんが暇な時にお茶かご飯でもしましょう」
しましょう、、、?
暇な時?笑笑
お茶かご飯でも?笑
…そんな後輩も、やだーーーーーーー!笑笑
相手を必要以上に持ち上げず、そして、正しい言葉をチョイスしたい。そんな自戒の念も込めての久しぶりのエッセイでした!次はもう少しベテランらしくない感じでライトに書きたいなあ!