TBSのアナウンス部には、私と同じ5月8日生まれの先輩がいました。
吉川美代子アナウンサー。
入社して1年生アナウンサーが受ける新人研修があるのですが、その研修はたくさんの先輩方に色んなことを教わります。
吉川さんの研修は特別に厳しいよと色んな方から事前に教えてもらっていて(あるいは、イメージ)、一体どんな研修なんだ!?と、とても身構えてのぞんだことを今でもよく覚えています。
しかし、いざ研修が始まると、なんというか、拍子抜けしたというか、怖いという要素は一つもなく、その先輩の作り出す凛とした空気感が心地良く、程よく背筋が伸びる緊張感の中で教えて頂いたのを覚えています。
その研修内容は、フリートークの練習で、それぞれ(私と岡村と青木の3人で研修を受けていました)1分間、出されたテーマがこちら。
「今日のファッションのポイントを話してみて」
政治や経済の話などではなく、自分の話しやすいことを話し、その上で22年間で自分達が積み上げてきた「話し癖」を指摘されました。
私が当初言われたのは、
「一音一音、米粒の大きさを揃えなさい」
という言葉でした。
実は、学生の頃は少し喋ると「帰国子女?」と聞かれていました。
なんとなく日本語の発音が英語っぽいと言われ、なんとなーくはわかっていたのですが、この時にすごくハッキリしました。
米の粒が揃っていなかったのだ!と。
英語を喋る時は、音に強弱があったりして、それが綺麗な流れを作っていると思うのですが、日本語は、音は一定の方がきれいにきちんと伝わるのだと知りました。
この米の粒を揃えるという言葉は、ナレーションで何かを読むときや人前でお話をする時に、今でも意識するようにしています。
今では、「帰国子女?」と聞かれることはありません。(喋る内容でそうかと聞かれることはありますが(笑))
その後も数々のご指導を頂いたり、フリーになった後も「画面で見ると安心して見られるわ」と言って頂き自信になったりしていました。(普段厳しい人の褒め言葉は余計に嬉しい!)
久しぶりにお会いしてもその空気感は変わらない吉川美代子大先輩。
この5月で、定年退職で、先日歓送会にお邪魔してきました。
とても、かっこ良かったです。
私ももうキャリア10年目!なんて時々思うのですが、
アナウンサーとして、その職をまっとうした大先輩の前では、私はひよこにも及ばず、10年目です、ってことすら言えません。
まさに、スペシャリスト。
そんな先輩の定年退職を受けて、さみしくなる…と言いたいところですが、吉川さんはこれからもお仕事をバリバリ続けていかれるそうです!!
そして職場としては、今度は同じフリーランス同士だから、もしかしたら前より近くなるかもしれません!共演できたら嬉しい!
…でも、やっぱり恐れ多いです(笑)
先輩、本当にお疲れ様でした。そして、心に残るご指導を頂き、ありがとうございましたと言いたいです!!
ますますオシャレで、jazzyで、輝かれる吉川さんの姿が楽しみです!!
そしてその肝心の吉川さんとの写真を撮れなかったのですが(涙)、アナウンス部の皆さんと歓送会でお会いできたので、載せますー♡
久しぶりに皆とも話し、元気で楽しそうなアナウンス部の皆から、ますますパワーをもらえたのでしたっ!