テレビだけが置いてあり、そこにリビングルームという名称を与えただけでは、住まいの中心である食卓や団樂の場は成立しません。

親が努力して生活動線や間取り、空間の多様性や置かれている家具など、団樂を演出するさまざまな配慮や工夫をするとともに、食事に対する新たな考えをもつことが重要になってくるのです。

自分の部屋以外には居場所を見出せない子どもが、遊びも食事も自室でやりたがるのは当然でしょう。これから求められる一戸建ては、家族構成にフィットしている必要がある。

設計では、たとえ子ども部屋が独立した形であっても、常に親がいる空間と離れない場所で、かつキッチンで母親が料理をしている音やさまざまな生活音が聞こえるように工夫します。