「若い頃って、一緒にいられること自体がうれしかった時期ですよね。
その気持ちがまずあって、共有できる時間やものや家族、この場合、子どもですけど、それらを懸命に増やそうとして生きてきたと思うんです。
でも、長い年月のうちに、共有部分も増えた代わりに、それと同じくらいに、相容れない部分もわかってしまった。
それは決して悪いことではないんですが、異なるところを認め合うようになった結果、それを無理に自分に近づけさせようとしたり、相手に合わせようとしたりしなくなってきたということです。
私達より上の世代だと、奥さんが我慢して夫に合わせたり、自分の主張を抑えたりして夫唱婦随で生きられたんでしょうけど、団塊世代やポスト団塊の女性は私も含めて、我慢しませんから。
無理して相手に合わせるより、お互い楽に共存する方法を選びたいんですね。
そうすると、私達夫婦にとって、ふたりで過ごす時間はそんなに必要ないということになりそうなんです」