飛ぶ教室  ケストナー



ドレスデン中央駅。

ベルリンとドレスデン間の高速列車。

およそ距離が200キロ。

クリスマスのドレスデン。

マーティンの家は、貧乏でした。父親は失業中。僕の家と同じ。マーティンは、頑張り屋でした。場所は、ドイツ🇩🇪のベルリン。日本で言えば、中学校2年生。寄宿舎生活をしていた。ギムナジウム2年生( 中高一貫教育 )。優等生である。時代は、1930年代。ナチスが政権を取った。ヒットラーが首相。

そんな悪い時代。クリスマス🎅がやって来た。

クラスの友人達は、みんな家に帰ります。しかし、マーティンの家では、お金がなくて仕送りがありせんでした。

たったひとりで寄宿舎にいなければなりません。

そんな時。

クリスマスイブの朝ですが、教頭先生が

マーティンに汽車賃とお小遣いをプレゼントします🎁。

マーティンは、嬉しくてそのお金で故郷の実家に帰ります。

  凍てつくベルリン駅の構内で胡桃パン🍞を食べた。パンの中には、胡桃やレーズンが練り込まれ、表面には、白い砂糖が載っていた。

  蒸気機関車は、C1。最新式で鉄の車輪が2メートルもある。スピードは世界最速でした。

故郷では、お母さんが息子に会えなくて寂しそうにしてました。

マーティンの家は、多分ドレスデン。

暗いクリスマスイブ🎄を両親は、過ごす予定でした。仕方がないお金が無いのだから。両親は、食堂のテーブルでガッカリしていた。

そんな時でした。

家の玄関口でトントンとドアを叩く音が聞こえてきた。

お母さんには

ドア🚪を叩く響きだけで、息子であることがわかった。

お母さんは、すぐに食堂から玄関まで飛んでいきます。そこには、息子が立っていた。えーどうしたの。

お母さんは、急な事で驚くや、喜ぶやで息子を抱きしめます。

「お母さん!

教頭先生が汽車賃をプレゼントしてくれたんだ。」

お母さんは、嬉しくて、おおはしゃぎします。

そしてすぐに

教頭先生にお礼のハガキを書きます。

「ありがとうございます。こんなに嬉しいクリスマスプレゼントは、生まれてはじめてです。」

そしてそのハガキを持って駅のポストまで、

お父さんとお母さんと息子のマーティンは、手を繋ぎながら街を歩いていきました。

ちょうどクリスマスイブ🎄🎅🤶。街は、明るいイルミネーションが点灯。空からは、雪が舞い降り。街は、雪景色。

なんの話しをしていたのだろう。

ここは、泣けます。

もう読んだのが

20年前なので

忘れました。

ドレスデンのクリスマスマーケット🎄。

また教頭先生のお話もイカシています。

教頭先生も50年前。

そのギムナジウムの寄宿舎で学んでいました。

たぶん中学校の2年生。

家は、貧乏。

母ひとり子ひとり。

教頭先生のお母さんは、ガンに侵されていた。

いつ亡くなるかわかりませんでした。

教頭先生は、お母さんに会いに行きたくて仕方がありませんでした。

しかし寄宿舎では平日の夜の外出は、禁止されていた。

同じ部屋の学友も連帯責任を取られる事になっていた。

同じ部屋には友人の少年がいた。

「僕のお母さんは、今にも死にそうなんだ。

ひと目でいいから

お母さんに会いに行きたい。夜間の外出は、禁止されているけれど

頼むから

担任の先生には、内緒にしておいてくれと言う。」

その友人は、「いいよ!行きなさい!絶対に黙っているから、早く行きなさい!」と言ってくれた。

そして教頭先生は、お母さんのところに会いに行きます。

教頭先生の家は、ギムナジウムの寄宿舎のすぐ近くでした。

そしてその時の恩人の友人は、いまのギムナジウムの校長先生でもある。

教頭先生と校長先生とは、50年来の無二の親友でもあった。

教頭先生は、

校長先生は、いい奴なんだ。と言う。

なんでも相談できるこころの友なんだ。

ここも、いいところ。

感涙ものの小説です!

愛情があります。

友情もあります。

僕にとっては、

世界ナンバーワンの小説でもある。