こんにちは。

前回に引き続き書いていきます。一つ前のブログと併せて読んでいただけるとありがたいです。

 

○入試準備

 今年の2020年度の入試は3回行われる(例年は4回のようです)ということで、第一回目を受験しました。当初の予定では出願が6月、入試が7月、合格発表が入試日の一週間後でしたが、新型コロナウイルス流行により一ヶ月も延期になりました。出願7月、入試・合否発表8月下旬といった日程になりました。

 入試の形態は、面接のみ。個人の感想としてはめちゃめちゃ怖い試験だと思いました。受験者数がそもそも少なく、不合格の人もあまりいないようですが、それにしても面接だけで判断されて、もし不合格にでもなったらと考えると、相当ビビりますね。。。学力試験でがっつり落とされた方がマシですし、なにより対策しようがねーじゃんと思いました。

 

 受験をするにあたり、準備を進めました。

 ・小論文

 まず最初に小論文の準備をしました。テーマは「JAIST進学後に研究したいテーマ」で1000字程度。研究テーマ、背景、研究方法など1000字程度でまとめて出せということでした。とは言っても研究テーマの設定なんて個人では出来ないと思い、私はJAIST進学後に所属を希望する研究室の教授にメールで相談することにしました。相手の先生はとても優しい方で、「Skypeでお話ししましょう」と親切に相談にのってくださいました。無事研究テーマを設定することができ、小論文を完成させることが出来ました。もし研究テーマで迷ったり、小論文の書き方が分からなかったりしたら、直接研究室の先生に相談してみるのも手かもしれません。実際に私も、小論文を書き終えた後、添削もお願いしています。

 ・エントリーシート

 出願をするうえで提出する書類はいくつかありますが、その中にエントリーシートというものがありました。まあ、項目に従って書けば良いのですが、その項目の中に「大学在学中に取得した単位の中で得意だった科目3つ」というものがありました。これはなぜ書くかというと、面接で聞かれるからです。学力試験のないJAIST入試では口頭試問のような形で、エントリーシートに書いてある科目から面接官の先生がその場で作問し、それに答えるという時間があります。(これが一番の恐怖でした)

 

○出願後の準備

 JAIST入試は面接のみです。30分の面接が実施され、最初の7分で前もって提出した小論文のプレゼンテーション、残りの23分で面接というものでした。

 出願後はプレゼンテーションの作成を行いました。7分と言うことで意外と時間が少なく、あっという間に終わってしまうため、私はスライド7枚でプレゼンを準備しました(枚数に関しては個人差と思います)。プレゼン練習は自分の研究室の先生や大学院の先輩にも見てもらいながら、調整を行いました。また、先ほども書いたとおり、エントリーシートの得意科目の3教科についても勉強をすすめました。

 

 

 

○入試当日

 受験は東京と石川を選択することができ、私は品川にある東京サテライトで受験を行いました。服装はスーツの方もいれば、私服の方もいらっしゃいました。特に華美で無ければ服装に関しては規定は無く、私はポロシャツで試験会場に行きました(真夏で暑かったので。。)。今年は例年と異なり、新型コロナウイルスが流行していたことから、コロナへの感染を防ぐような対策が多く、ソーシャルディスタンスを保っての受験形態でした。

 具体的には、

 ・何回も消毒

 ・プレゼンを受付でパソコンに取り込んでもらった(例年は前もって印刷したものをOHPで投影しながらのプレゼンのようです)

 ・ゴム手袋、マスクを着用しての面接、パソコン操作

 ・面接官の先生3人とは画面を通じての面接(部屋には受験者一人で、前にあるモニターに面接官が映っている状態)

 

 など例年とは違った面接方法をとっていたため、この辺は来年以降参考にならないかもしれません。

 

 7分のプレゼンテーションの後には23分の面接がありました。

 聞かれた内容としては、

 ・JAISTを選んだ理由

 ・プレゼンを聞いて疑問に思ったこと(5つくらい)

 ・簡単に自己PR

 ・エントリーシートに書いた3つの科目の範囲からの口頭試問

   (「ホワイトボードに書いて説明してください」、「~について3つあげてください」、「~について説明してください」、「~について知っていることはありますか」など基本的なことから応用まで)

 

 とにかく23分はあっという間でした。ただ、やはり質問されたことに答えられないのではないかという恐怖から頭がおかしくなりそうでした。他大学院のように過去問があって、学力試験のために勉強する方が傾向が分かりますし、なにより対策がしやすいと思いました。面接だけってやっぱ怖いですね。。。特に3つの科目から出される問題は範囲が広い中でのピンポイントの質問も多く、基礎から応用まで網羅しておくことが大切であると感じました。また、プレゼンについても結構ツッコまれました。それから、当然のことではありますが、自分が書いた小論文の内容はよく勉強して理解しておくことが大切であるように感じました。もちろんこれから行う研究のテーマがどんな結果が出るかなんて想像は出来ませんが、その研究の背景や書いてある用語の理解、原理などは簡単にでも説明できるようにしておかないと厳しいと思います。以前、先生に聞いたところでは、どうしても分からなければ入学してから勉強しますでも大丈夫とのことでしたが、やはりそれでは不安なのでしっかりと勉強しておくことをオススメします。

 

 

○合否結果の発表

 入試から一週間後、郵送での合否発表でした。インターネットでの開示が無いため、当日に発表当日に結果を知ることが出来る人は石川キャンパスの近くに住んでいる人だけになっているようです。あくまで噂ですが、合格者には速達で届くなんてこともあるようです。

 私は関東住みですので、翌日の午前に届くと思っていましたが、届いたのは午後でした。正直この日の午前は落ちたんじゃないかと内心落ち込んでいましたが、合格通知が届いて良かったです。

 

 

 

 

 以上、記事二つで受験の流れを説明しました。あくまで私個人が体験したことですので、他の方々がどうだったのかは分かりません。ただ、あまりにも情報が少ないため、こんな受験者がいたという事実として受け取ってもらえればと思います。面白半分で参考にしてください。