実家にしばらく帰っていた。
電車で片道1時間30分くらいの距離。車がないと生活できないところ。
父母共に70代で、まあまあ元気。
父に旦那が亡くなったことを初めて伝えた。
機能不全家族というか、世間一般の家庭とちょっと違うところがあり、こういうタイミングでの報告となった。
一瞬驚きつつ、「生まれ変わったと思って生きていくしかないだろう」と言われた。
父の父、私から見たら祖父も52歳で癌で亡くなっている。
祖母はその後90過ぎまで生きた。
その経験があったせいか「ばあちゃんはじいちゃんが死んだ後は元気に結構楽しく暮らしてたぞ」と。
「まあ、今は亡くなったばかりだし、落ち込むのは仕方ないんだけど、いつか元気になるんだから、それは早ければ早いほどいい。帰るなら帰ってきていい。」とモラハラ気味の父にしては最大級の寄り添いの言葉だった。
母も、父が嫌味を一つも言わなかったことに驚いていた。
帰省した数日間は、金魚のフンのように母の後をついて回っていた。
母に思い切り甘えた。
母が育てている野菜や花の水やりを手伝った。
メダカに餌をやるのとゴミすくいの仕事をもらった。
きゅうりやナスが大きくなる姿を見てると、不思議な気持ちになった。
植物に癒しを与えてもらってたのかもしれない。
いっそ実家に出戻ってしまおうか。
でも、まだ、旦那が亡くなった手続きをしてる途中なので、「頻繁に帰省する」という程度にとどめることにした。
でも…電車のホームで見送ってくれた母の姿を思うと、実家に出戻りたい気持ちがつのってきた。
今後の人生どうしよう。
ここまで書いて旦那の遺影を見て泣いた。
私を置いて逝ってしまった…もう会えない、二度と会えない。
旦那がこうあってほしいと言っていた、「かわいくて、キラキラならぬケラケラした私」から、今は少し遠ざかってる。
まだいいよね、四十九日にもなってないんだから。
自分をまだまだ甘やかしたい。